メインになり得るほどおいしいサブ料理に仰天
続いて、小ラーメンをチェック。小ラーメンは、醤油と味噌、塩、辛口の四川、味噌四川の5種類から選べるのも魅力。今回はベーシックな醤油ラーメンにした。
正直、このセットは肉チャーハン玉子のせがメインであり、小ラーメンにはまったく期待していなかった。が、大きなチャーシュー2枚ともやし、水菜とサブメニューにしては豪華すぎる。箸で麺を持ち上げると、ゴマ油の香りに鼻孔をくすぐられた。たまらず麺をすすり込むと、これがめちゃくちゃ旨い!
おや? よく見ると、小ラーメンにも溶き玉子が入っているではないか。溶き玉子と麺を絡めて食すと、玉子に染みたゴマ香るスープの味がふわっと広がる。こりゃたまらん!
いちばん驚いたのは、ガラスの器に盛られた「中華サラダ」。いや、いや、これは中華サラダなどという軽薄なものではない。春雨がベースになっているのでサラダということだろうが、味付けが絶妙なのだ。
四川料理の麻(マー)と辣(ラー)、すなわち山椒の痺れと唐辛子の刺激が味わえるのである。もはや完全に町中華のレベルを超えている。筆者はこれをチャーハンの上にのせて食べた。これがまた旨い!
ピリ辛の中華サラダを食べたらじんわりと汗をかいてしまった。キンキンに冷えたウーロン茶が付くのはクールダウンするためなのか。これが計算づくだったとしたら店主は天才だ。まったくもう、どれだけレベルが高いチャーラーなんだ。満足度はハンパない。自宅から近いことだし、リピートは決定である。
取材・撮影/永谷正樹
1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。