全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・鶯谷の居酒屋『徳岡勘兵衛茶舗』です。
店主自ら丹精に育てた川根茶の茶割りでほっこり
「気をてらうことなく、町の中に自然にあるような店でありたい」。そう店主の徳岡代介さんが言うように、使い込まれた古材を使った店の雰囲気も、メニューにも、ああいいね、という落ち着きがある。それでいてこの茶割りのお茶、実は静岡県川根町に通い、店主自らが育てているというから驚き。
川根茶と言えばよく知られた銘茶だが、そのこだわりの浅蒸しでしっかり濃く出された一杯は、甘くお茶らしく何食わぬ顔でやはり旨い。そしてほかにもほうじ茶、玄米茶、和紅茶とあるがいずれも川根茶縛りだ。
鶏肉の西京焼き600円、ほうじ茶割り800円、お茶割り1000円

おでんに気の利いた小鉢、粕漬け焼きや西京焼きなんかが並ぶお品書きも、ほっこり茶割りと合っている。かと思えば黒糖で炊いた餡のぜんざいが旨かったり、ノンアルでも気兼ねなく遅くまで楽しめる。
(右)店主:徳岡代介さん「2年半くらい前から茶畑を借りてお茶を作ってます」
鶯谷『徳岡勘兵衛茶舗』
[住所]東京都台東区根岸3-1-9・1階
[電話]03-5808-6858
[営業時間]17時~23時
[休日]水
[交通]JR山手線ほか鶯谷駅南口から徒歩4分
※画像ギャラリーでは、おでんやぜんざいなど茶割に合う肴をご覧いただけます。
■おとなの週末2025年5月号は「谷根千さんぽ」
撮影/浅沼ノア、取材/池田一郎
※2024年12月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「【保存版】いまどき「焼酎」酒場4選 発想豊かな茶割りの世界に酔う!」では、渋谷・三軒茶屋・下北沢エリアのいまどき焼酎酒場を実食レポートしています。