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長野県の南端に位置する阿智(あち)村をご存知だろうか。南信州最大の温泉郷「昼神(ひるがみ)温泉」があり、環境省が認定する“日本一星空が綺麗な村”。人口約6000人に対し、同村の高原リゾート『ヘブンスそのはら』で1年を通じて楽しめる「天空の楽園 ナイトツアー」には、年間16万人以上が訪れる。そんな人気の観光地も、バブル崩壊後の1990年代半ば以降は客足が大幅に落ち込んでいた。いったいどのようにして復活を遂げたのか。数えきれないほどの星を見上げるナイトツアーをレポートしながら、その理由に迫っていきたい。

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標高1400mで星空とプロジェクションマッピングの光に感動

ナイトツアーは、全長2500m、高低差600メートルのゴンドラに乗り込むところから始まる。取材時はちょうど「天空の楽園 ナイトツアー Season2024」(2024年7月20日~2025年3月30日)が開催中だった。

『天空の楽園ナイトツアー』の入り口

約15分の間、静かな森の中の星空遊覧を楽しんだら、標高1400メートルの会場へと到着。ゴンドラを降りると、そこには一面の銀世界が広がっている。

静寂な夜のスキー場

「Entrance Zone(エントランスゾーン)」には、映像やインスタレーション(展示)、プロジェクションマッピング(実物と映像を合わせる表現手法)など、空間の演出を手掛けるクリエイティブカンパニー『NAKED,INC.』(ネイキッド、東京都渋谷区)プロデュースによる光の演出が登場。頭上のリアルな星だけでなく、足元でも雪の上に瞬く躍動感あふれる“星々”を満喫できる。

『NAKED,INC.』による、美しい光の演出
プロジェクションマッピングとともに動画を撮影するのもおすすめ

天体の配置図を表した「ホロスコープ」をモチーフにしたプロジェクションマッピングの上に立つと、その横を駆け抜ける星とともにダイナミックな写真や動画を撮影することができるので必見だ。

「Entrance Zone」に映し出された、12星座をイメージした光の演出

その後は森を歩きながら新たな発見ができる「Experience Zone(体験ゾーン)」へ。雪の斜面に映し出された、12星座をイメージしたプロジェクションマッピングは、何とも幻想的だ。眺める向きが変わる度にくるくると変化する作品の表情を楽しめる。

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静寂の神秘とユニークな星空解説を楽しむ...
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中村友美
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