会津ラーメンの特徴は“優しい味わい”
福島県には“日本三大ご当地ラーメン”の一つである「喜多方ラーメン」、手打ちで有名な「白河ラーメン」という有名ご当地ラーメンが存在します。また、“福島三大ラーメン”として、そのほかに「会津ラーメン」や「郡山ラーメン」なども紹介されているものの、会津のラーメンには、喜多方や白河のような明確なご当地性はありません。
そのため、先にも述べましたように、私たちは会津ラーメンの「牛乳屋食堂」を“ふるさとラーメン”という位置づけで、ラー博に誘致し、そのラーメンを紹介しました。
会津のラーメンは豚骨、鶏ガラなどとともに、魚介+野菜などでスープをとっています。
その味は、「喜多方ラーメン」にも結構似ていますが、「会津」のほうが鶏の割合がやや多めで、“優しい味わい”といわれています。
ラー博の企画“ふるさとラーメン”とは?
ラー博に出店いただいたときの当初の企画は、“ふるさとラーメン”というものでした。ご当地ラーメン同様、地域の繁盛店なのですが、その地域全体では、それほど広がりを見せなかったというのが“ふるさとラーメン”です。
ただし、定義的には「老舗」であり、「親子三代にわたり食べられ」ていて、「帰省すると必ず立ち寄るソウルフード的なお店」です。
私たちは、まだまだ紹介されていない、地域に根ざしたラーメン文化を持つエリアの店舗を、期間限定で紹介していくことを目的とし、2008年より“ふるさとラーメン”の企画をスタートしました。そのなかの一つの店が会津の「牛乳屋食堂」でした。
昔懐かしく郷愁をそそるラーメン
スープは地元の老舗の風味豊かな醤油を使用し、煮干し、豚骨、豚ガラ、鶏ガラ、野菜のシンプルなダシは、昔懐かしくあっさりとした味わいです。多加水熟成の麺は、手切りで手もみ極太麺と、手もみ中太麺の2種類から選べます。
チャーシューはスープでじっくり煮込み、秘伝の自家製タレで味付け。なると、ネギ、海苔、メンマと、昔ながらの郷愁をそそる具材です。
補足ですが、「牛乳屋食堂」では、今でも出前を行っていますし、実際に牛乳も販売しております。そして牛乳を使った「ミルクみそラーメン」も、本店の人気メニューです。