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「ソースかつ丼」「煮込みソースかつ丼」も名物

冒頭でもふれたように、「牛乳屋食堂」ではかつ丼も出しています。福島県内産の豚肉をラーメンのスープダシと特製ソースで煮込んだ「ソースかつ丼」は、「全国丼グランプリ」2015〜2017と、3年連続で金賞を獲得しました。

「牛乳屋食堂」のもう一つの名物はかつ丼。キャベツを敷き詰めた「ソースカツ丼」

会津で「かつ丼」というと「ソース」味なのか、「煮込み」なのか、と聞かれることがあります。これは「ソースかつ丼」と「煮込みソースかつ丼」の2種類の「かつ丼」が存在するからなのです。

戦後、会津では食堂が増えるとともに、「かつ丼」が名物となり、「煮込みソースかつ丼」も誕生しました。この「煮込みソースかつ丼」、そして、「ソースかつ丼」にキャベツを入れたものは、会津が発祥ともいわれております。また、「伝統会津ソースかつ丼の会」という組織が立ち上がるほど、「かつ丼」は地域に密着した食べ物です。

卵とじの「煮込みソースかつ丼」もある

女性が受け継ぐ100年食堂

新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」では、2022年7月22日からの3週間の出店でしたが、若手スタッフが期間中を切り盛りし、出店初日は会津の本店を休業し、総勢10名のスタッフが手伝いに来てくれました。

期間中、「ソースかつ丼」と「煮込みソースかつ丼」も提供していただいたのですが、1日100食が開店2~3時間で売り切れるという人気ぶりでした。ラーメン店なのに「牛乳屋食堂」でしたが、その店名も「かつ丼屋さん食堂」とあらためてもいいというくらいに売れました。2週目からは本店で人気の「ミルクみそラーメン」も発売して、盛況なうちに3週間が終わりました。

「牛乳屋食堂」は現在四代目が切り盛りされています。初代キヨノばあちゃんが作った「牛乳屋食堂」の味は、代々のお嫁さんが引き継ぎ、味を守りながら進化させています。それにしても、創業からの100年近くが、女性だけで受け継がれているという、まさに100年食堂。五代目、十代目とつないでいってほしい店と味です。

「牛乳屋食堂」3代目店主の節子さん(左)と現在の店主で4代目の美紀さん(右)

■『牛乳屋食堂』
[住所]福島県会津若松市大戸町上三寄香塩343

会津若松市の「牛乳屋食堂」。会津鉄道芦ノ牧温泉駅すぐ

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』2025年2月20日発売

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)

『新横浜ラーメン博物館』の情報

住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
交通:JR東海道新幹線・JR横浜線の新横浜駅から徒歩5分、横浜市営地下鉄の新横浜駅8番出口から徒歩1分
営業時間:平日11時~21時、土日祝10時半~21時
休館日:年末年始(12月31日、1月1日)
入場料:当日入場券大人450円、小・中・高校生・シニア(65歳以上)100円、小学生未満は無料
※障害者手帳をお持ちの方と、同数の付き添いの方は無料
入場フリーパス「6ヶ月パス」500円、「年間パス」800円

新横浜ラーメン博物館:https://www.raumen.co.jp/

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おとなの週末Web編集部
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