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湧き出る黒湯、天然の恵みに身を浸す『深大寺天然温泉湯守の里』@深大寺

海水化石の湯!?う~心にまで沁みていくぜ

人はなぜ温泉に来るのだろう?露天の風呂からコンコンと湧き出してくる琥珀色の湯に目をやりながら、のんびり浸かっていて、ふとそんなことを思う。う~、沁みる~。手足が自然に伸びて、心もほぐれていくぜ。

『深大寺天然温泉湯守の里』露天風呂(男湯)の中央からは絶えず源泉が湧き出ている。洞窟のような電気風呂、ほかにひとりで入れる五右衛門風呂、滝見風呂なども

『湯守の里』では温泉を天然の恵みと考えていて、それを最大限生かすことをテーマにしている。だからそれを邪魔する余計なものは何もない。そうした“恵み”を丸ごと体感できる醍醐味、それが最初の問いへのオレの答えかな。

湯は地下1500mから湧く100%天然の化石海水の湯。地殻変動で地中に閉じ込められた海の地層で、海藻類などが微生物によって分解された有機物「フミン酸」が多量に含まれる。このフミン酸が疲れをとるのに適しているのだとか。なるほど。

『深大寺天然温泉湯守の里』温泉が湧く地層もかつては海。古代の化石、アンモナイト(実物)が置かれていた

周りも自生した自然木に囲まれ、都心からほど近くも、鄙びた温泉宿に来たような風情だ。滝見の風呂では、流れ落ちる水音、天然素材で造られた浴槽の感触。昭和の旅籠をイメージしたという館内も、合板などは使わず、使い込まれた木造りの感触がなんだかとても落ち着くわけで。

『深大寺天然温泉湯守の里』館内は使い込まれた木の風合いが温泉宿のようだ

湯で身も心もしっかり温まったあとは「体にいいものを」というお食事処で、食事や一杯やるのを楽しむのもよき。

深大寺と言えば蕎麦を手繰るのも気分だが、実は脂ののったサバがなんとも旨かったり。春はせり鍋、これからは猪鍋など、野趣を感じさせる小鍋が用意されていたり。しみじみ整う。楽しみは尽きんぜよ。

『お食事処』せり鍋(1人前)1826円

『お食事処』せり鍋(1人前) 1826円 春の大人気メニュー「せり鍋」は1人前の小鍋仕立て。せりが終わったあとは「猪鍋」に。野趣を感じる料理が雰囲気にぴったりだ

[泉質]塩化物温泉
[効能]神経痛・五十肩・疲労回復等

『お食事処』

ほたて肉厚天ぷら630円、焼魚(サバ)968円、日本酒飲み比べセット888円

『お食事処』(手前)ほたて肉厚天ぷら 630円、(奥)焼魚(サバ) 968円、(ドリンク)日本酒飲み比べセット 888円 湯上がりにクイッとやるためのつまみ(一品料理)、おすすめの地酒なども揃っている。焼き立てのサバは大きく、身も締まって脂がのり、密かな人気メニュー。山菜など季節のものが使われる天ぷらも人気。ふんわり揚がったホタテは肉厚でプリッと甘い

※平日は食事のみの利用も可(入館料不要)
[営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~21時半(21時LO)、土・日・祝・繁忙期:11時~21時半(21時LO)
[休日]無休

『深大寺天然温泉湯守の里』

『深大寺天然温泉湯守の里』

[住所]東京都調布市深大寺元町2-12-2
[電話]042-499-77771
[営業時間]10時~22時
[休日]無休(メンテナンスで臨時休業あり)
[交通]京王線調布駅広場口より京王バス三鷹駅南口行で中央道深大寺バス停下下車徒歩6分、調布駅北口ロータリー・武蔵境駅南口よりシャトルバス有り

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おとなの週末Web編集部
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