チャーシューも玉子もたっぷり入ったやきめしが旨すぎる!
麺は長野県産の石臼挽き小麦粉を使用。さらに全粒粉を混ぜ込んでいるという。「旨み醤油豚骨」に使用しているのは、縮れのある中太麺。モチモチとした食感の中に感じるコシが食べていて心地よい。
何よりもスープが旨い。口当たりはまろやかで豚の旨みが凝縮されているのに、しつこくない。若者から高齢者まで客層が幅広いのも頷ける。
口の中にスープの余韻を残したままやきめしを食らう。うっ、旨い! 味付けにチャーシューのたれを使っていると思われるが、これが実に複雑な味わい。
ここのやきめしは訪れた客の2人に1人が食べているらしい。中にはやきめしだけ注文する客もいるとか。その気持ち、わかるなぁ。並盛の「レギュラーセット」ではなく大盛の「がっつりセット」にすればよかったと後悔しているもん。
やきめしには大きくカットしたチャーシューがゴロッと入る。玉子もたっぷりと使っている。それが旨さの秘密だろう。次回はやきめしの大盛だけを食べようと思う。
どの街にも旨いラーメン店があるし、次から次へと新しい味が生まれている。そんな状況だからこそ、チェーン店にも高いクオリティが求められるのだ。逆にネームバリューだけのチェーン店はこれからの時代、すぐに淘汰されてしまうだろう。『らーめん世界』のチャーラーを食べながらそれを実感した。
取材・撮影/永谷正樹
1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。