素泊まりでも利用OK、無料サービスが充実
この宿には数々の無料サービスが用意されている。
チェックインから夕方までは温泉まんじゅうとゼリーのサービス。そして、源泉に卵を浸して「温泉玉子」づくりの体験ができる。さらにコーヒーなどのドリンク類に加えて、売店で売っている加賀棒茶せんべい、焼き芋サブレも自由に食べられる。
翌朝もコーヒーなどのドリンクサービス以外に、蒸しじゃがいも、白玉あん、甘夏ゼリーのサービスがあった。
私は普段、朝食は食べないことが多いから、朝食はなくてもいいのだが、念のため旅の途中で見つけた「手作り豆腐」を買ってあった。朝は豆腐に、蒸しじゃがいも、前日作った温泉玉子を朝食代わりとした。宿のすぐ横にコンビニがあるから、そこで何か買ってもいい。
温泉街の食事処はひとり客にも優しかった
「夕食を食べるところがなかったらどうしよう……?」
そんな不安はすぐに払拭された。フロントで渡された「ごはん処☆まっぷ」には10店が紹介されていた。
気になった「ブルースの聴けるおでん屋 kaze」はこの日は休み。一人なので定食屋にしようかと思ったが、宿の人が「ここがおいしいですよ」と絶賛する「一力」に行くことにした。電話で問い合わせると「一人盛り」にも対応してくれるという。
宿から歩いて15分。平坦な道のりだから、晴れていれば散歩にちょうどいい。温泉通りから温泉街の中心部にある共同浴場「古総湯(こそうゆ)」を右折し、さらに郵便局のある通りを左折すると、「一力」にたどり着いた。お店の人と話せるカウンタースタイルの店は一人旅にもうってつけだ。
前日はブッフェ料理をたっぷり食べてきたので、地酒とお造り、ご飯、味噌汁を頼んで、お刺身定食程度の夕食にしようと思ったのだが、思いのほか注文してしまうことに……。