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1本スポークステアリングを日本車初採用

独特のエクステリアで人気モデルとなったギャランΛだが、インテリアもこれまた個性的。インパネは丸型計器が6個横並びする6連メーターを採用。そして個性的だったのが日本車初採用となった1本スポークステアリング。ただしこれは若者には人気イマイチで、ナルディ、MOMOなどのステアリングに交換する人も多かったようだ。

6蓮メーターと1本スポークステアリングを採用したインパネ回り

一方シートはヘッドレスト一体型のフルリクライニングフロントシートを採用し、日本車初となるギャザード縫いなどによりラグジュアリー性も大々的にアピール。リアシートは通常の3人掛けのほかにバケットタイプの2人掛けを用意していた。

装備面ではオーバーヘッドコンソール、電動ミラー、当時としては当たり前の装備ではなかったパワーウィンドウも装備するなど、ラグジュアリーを謳うだけあって快適性も満たしていた。

ヘッドレスト一体型フロントシートとゴージャスなインテリア

ギャランΛエテルナ登場も知名度はイマイチ

1978年に三菱自動車は新たな販売店としてカープラザ店を設立。これによりギャラン店とカープラザ店の2チャンネル制となったが、それに合わせてギャランΛはギャラン店扱いで、新たなカープラザ店用として姉妹車のギャランΛエテルナを登場させた。これは2代目ギャランΛの時にはエテルナΛとなるが、バッジ違いの姉妹車でクルマの差はない。これはギャランΣについても同様だが、ギャランΛ、Σともにエテルナの知名度はかなり低かった。

初代はギャランΛエテルナで、2代目になってエテルナΛ(写真)となった

TVドラマの『華麗なる刑事』で認知度アップ

ギャランΛといえば、1977年4月から11月にかけてフジテレビ系列で放映されていた『華麗なる刑事』は外せない。当時二枚目(←死語ですね)俳優の代名詞で人気絶頂だった草刈正雄氏が主演の刑事ドラマ。ロサンゼルス帰りの敏腕刑事の高村刑事(草刈正雄)と鹿児島県から来た南郷刑事(田中邦衛)の凸凹コンビは茶の間でも人気になった。

当時はTVを茶の間で囲んで家族で見るというのが当たり前で、TVの影響力は絶大。

ボディサイド後ろに斜めに入るロゴもカッコいい!!

三菱自動車は『華麗なる刑事』の番組スポンサーで、草刈カーがギャランΛ、田中カーがランサーセレステという設定だった。筆者はランサーセレステ派だったが、草刈氏が運転しているということで、ギャランΛはクルマに興味のない女性にも認知されていた。

この草刈Λだが、真っ赤なボディカラー(ランサーセレステは白)というのもカッコよさを倍加させた。ギャランΛはスペシャルティクーペにしては女性オーナーが多かったようだが、その一因になっているのは間違いないだろう。

『華麗なる刑事』はDVD化されているようなので、気になる方は見て懐かしむのもあり。

セレステはギャランΛよりも若者がターゲット
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SAPPOROの車名でも販売された
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市原 信幸
市原 信幸

市原 信幸

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