戦争の記憶は、若い世代に継承されていく
戦後80年たち、戦後生まれで戦争を知らない世代も増えてきた。そのなかで、天皇陛下と雅子さまは戦争の記憶の継承と慰霊のため、戦争末期の激戦地と、民間人を含めた多数の犠牲者が出た地を訪問されている。
4月に硫黄島、6月には沖縄と広島を訪問された。沖縄には、長女の愛子さまも同行されている。7月にはモンゴルで日本人抑留者の慰霊碑に献花され、9月には長崎を訪問する予定もある。天皇陛下と雅子さまは、訪問した各地で、花を供え、被害の痕跡が残る地を視察し、被害者と懇談されている。
やがて戦争の記憶の継承は、若い愛子さまや佳子さま、悠仁さまに受け継がれていくことだろう。(連載「天皇家の食卓」第40回)
※トップ画像は、昭和天皇(宮内庁提供)
参考文献:『良子皇太后と美智子皇后』(渡辺みどり著、講談社+α文庫)、『特攻基地 知覧』(高木俊朗著、角川文庫)、『宮中 季節のお料理』(宮内庁監修、扶桑社)
文/高木香織
たかぎ・かおり。出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。
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