新商品の開発をやってみようということで、人気飲食店を何店舗も手がけるさとうこうじさんとタッグを組んで、全国47都道府県の名産・特産品を使った丼の開発に乗り出すことに。今回は、へしこ、ソースカツ丼、越前ガニ、水羊羹…おいしい名物がすぐに思い浮かぶ福井県。そこで、福井市で日本一消費されている食材を使ったガツガツかき込みたくなる丼を考えてみました。
油揚げの中に塩漬けの豚肉、金針菜の旨みを閉じ込めた肴にもなる一品
福井県で丼的な名物といえば、オムライスの上にカツをのせ、ソースをかけたボルガライス。おいしくて食べ応えも十分とあって、地元のみならずファンが多い。
しかし、今回、福井県の味として選んだのは油揚げ。実は、福井市は油揚げ・がんもどきの消費量が60年連続で日本一なのだ。「代々木上原の『按田餃子』さんに、八角を使い、豚肉、金針菜、キクラゲ、玉ねぎを煮た『ラゲー煮込み』というメニューがあって。やさしい味わいでとてもおいしいんです。
今回は油揚げを使った、それにインスパイアされた丼にしてみました」(さとうさん)。
ポイントは具材を油揚げに詰めること。金針菜、キクラゲのもどし汁をベースにしたスープで煮ることの2点。八角が穏やかに香り、油揚げに具材の旨みが詰まった「アブラゲーライス」の出来上がりだ。油揚げを破って具材と一緒にご飯をかき込んで欲しい。ちなみにお酒のつまみにもぴったりです。