「9月24日」。今日は何の日でしょう?答えは「みどりの窓口記念日」!1965(昭和40)年の9月24日に設置されたことを記念して、制定されました。近年、オンラインサービスが拡がり、減少しつつある「みどりの窓口」ですが、複雑な乗り継ぎ切符の購入者や外国人観光客などから需要が高まっています。
デジタル化が進んでも、まだまだ便利な鉄道の有人窓口
1965(昭和40)年9月24日、日本国有鉄道(現:JR)の全国約150駅に「みどりの窓口」が設置されました。それを記念してこの日を「みどりの窓口記念日」と制定しました。
「みどりの窓口」が設置される前は、台帳管理で指定券の発行を行っていました。駅の窓口で係員に予約を申し込むと、係員が電話で予約センターへ問い合わせをします。予約センター側は空席を探し、窓口の係員に伝えて予約がされると、埋まった席を記帳していくという流れでした。指定された列車の台帳を探す手間や時間がかかることに加え、電話での聞き間違いや記帳ミスなどでトラブルが発生することも少なくありませんでした。
そんな中で設置された「みどりの窓口」には、オンラインシステム「マルス」が導入されます。パソコンで空席確認から予約までを行うことができるようになり、特急電車や新幹線、寝台車など指定席のある電車の指定券発売をおこなっていました。台帳での管理に比べると労力が少なく、画期的なシステムでした。
「みどりの窓口」の名前の由来とは
「みどりの窓口」という名前は、従来の切符の色が赤や青だったのに対して、窓口で発見される切符の色が薄い緑色(最近では淡い水色に)だったことからつけられました。
時代は移り変わり、現在ではオンラインサービスが拡充しネット予約が当たり前になりました。JR東日本では2021年に「みどりの窓口」削減計画という方針を打ち立て、一時期440駅にあった窓口は2024年には209駅にまで減りました。しかし、特急の指定券や複雑な乗り継ぎきっぷ、定期券などを買い求める人たち、加えて外国人観光客が現存する「みどりの窓口」に集まり、長蛇の列に。利用者から不満の声があがったため、削減計画は一時凍結に。オンラインやネットが普及したとはいえ、まだまだ「みどりの窓口」を必要としている人は多いということでしょう。
切符もICカードになり、改札口で駅員の姿を見なくなりました。それでも本当に困った時には窓口に駆け込みます。ネット操作ができないお年寄りも大勢います。誰かにとっては便利なことも、誰かにとっては不便かもしれません。
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