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記憶と結びついている“嗅覚”

『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編/日科技連出版社/1972年)によると、人間の五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%。そのうちのたった3.5%の嗅覚だけが、食欲など本能的な行動や喜怒哀楽といった感情を司る脳の領域「大脳辺縁系」と結びついています。そして、この大脳辺縁系には、記憶を司る「海馬」も含まれているため、ある香りを嗅ぐと記憶がフラッシュバックしたり、特定の人物を思い出したりすることがある「プルースト効果」が生まれると言われています。

少し話は変わりますが、「香り」に関連する現象では、「青木まりこ現象」も有名です。これは、本屋さんに行くとトイレに行きたくなるという現象を『本の雑誌』(本の雑誌社/1985年)の読者欄に、青木まりこさん(ペンネーム)が投稿したことで名付けられた現象です。本の紙やインクに含まれる化学物質による匂いが原因の一つとして考えられています。

本屋さんに行くとトイレに行きたくなる現象には「青木まりこ現象」という名前が付いています Photo by Adobestock

10月、そろそろおしゃれにも力を入れたくなる季節。今年はあなたも自分を表現する香りを見つけてみてはいかがでしょう?

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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