季節を感じる肴と二八にこだわった本格手打ち蕎麦『手打蕎麦たかせ』@神保町
品書きに連なる肴に、スイッチが入る飲兵衛の姿が目に浮かぶ。店主が豊洲に足を運び仕入れるという旬の海鮮、その質は見るからに脂がのった「穴子の白焼き」をいただけば納得である。
菊姫(にごり・1合)940円、穴子の白焼き2200円
皮の焼き目の香ばしさと、濃厚な穴子の脂に、手が伸びるのは辛口でキレのいいにごり酒「菊姫」。さらにシンプルな素材で作られたなめろう、旬の肉厚な舞茸の天ぷらと、魅力的なつまみに杯が進む。腹も心も満たされたら、天ぷらそばでフィナーレへ。
別皿の天ぷらを前に、まずは天つゆで食感を楽しむか、キリッとした味わいの蕎麦ツユでジューシーに攻めるのも捨てがたい。
また一杯始められそうだ、なんて誘惑とともに啜るは、毎朝手打ちされる細めの二八。そののど越しで、ここは蕎麦屋であったと思い出す。
神保町を抜ける帰路。温まった身体に冬を感じ、次なる旬に心を躍らせ再訪を誓った。
店主:高瀬建一郎さん「こだわりの蕎麦はもちろん、飲みだけの利用も歓迎です!」
[店名]『手打蕎麦たかせ』
[住所]東京都千代田区神田神保町2-21-10高野ビル1階
[電話]03-3288-1370
[営業時間]11時半~14時(前日までの完全予約制)、17時半~23時(22時LO)
[休日]日・祝、土は不定休
[交通]地下鉄半蔵門線神保町駅A1出口から徒歩3分
撮影/小島昇(一刻庵)、小澤晶子(砥喜和、翁)、鵜澤昭彦(香り家)、大西陽(もり)、取材/星野真琴(一刻庵、もり)、本郷明美(砥喜和、翁)、編集部(香り家)
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年12月号発売時点の情報です。

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