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廃校を活かした実験場とハイブリッドシステムの応用

体育館横にはソーラーパネルがおかれ、ここで発電が行われる

さて、今回実証実験が行われているのは、廃校になった小学校。前田建設さんが、その小学校を改良し、実際にセミナーハウスとして使用しながら、さまざまな可能性を試していらっしゃる場所なのですが、その中で1日の中でピーク時間がある食堂と、災害時の避難所を想定した体育館が選ばれました。

ドッキングされているのは、ダイハツさんが作られたコンテナに収められたマイクログリッドシステム。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(蓄電池)×直流式V2X×「SPH(スマートパワーハブ)」※という、すべてのシステムが全長8300mm×全幅5200mm×全高1800mmという、20フィートコンテナひとつに収められているので、トレーラーヘッドで引っ張っていけば、どこにでも設置できるし、トレーラーの上に乗ったコンテナなので建築法も関係ないという優れものです。

※「SPH」は株式会社豊田中央研究所の登録商標で、株式会社豊田中央研究所とダイハツ工業株式会社が共同開発した電力変換器

今回のスマートグリッドシステムの流れを図にしたもの。たとえば太陽光で発電した電気は、コンテナへ蓄電。使用のために効率よく配分し、運搬までも行うことができるようになる

このすべてのシステムが、コンパクトなコンテナひとつに収められたというところに、HEVの知見が生きておりまして、一般的にはマイクログリッドシステムというと、交流式のシステムになるものが、今回のものは直流式のシステム。

効率の高いコンパクトなものにできるんですね。なんたって、最後に電気を取り出すまで、一般的なものだと9回ほど直流から交流へ、またその逆へと変換しなければならないものが、今回はたったの3回でできてしまうと言いますから、すごく大きな違いです。

そして、発電供給電気量のコントロールにはHEVの知見が生きています。今回のマイクログリッドシステムは、独立してインバーターのコントロールだけで発電供給量をコントロールしているそうなのですが、HEVも同じ。

例えば、GPSデータを使って「このあとは山に入るから発電しておこう、この後は下り坂だから積極的に回生しよう」なんていうのと同様の原理なのだそうです。

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災害時でも、地方でも活躍に期待 独立した電力が求められる時代へ
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『おとなの週末』Web編集部
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