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朝5時半から作られるあんぱんが人気の理由

ここでは、朝5時半から作業が始まり10時のオープンに向けて、次々とパンが焼かれていく。7階では、あんぱんや惣菜パン、菓子パン類の一部が焼かれ、8階ではフランスパンなどが製造されている。

まずは生地を機械で分割し、少し休ませる。そのあと、職人さんたちの手によって餡が包まれていく。これが速いのなんの。写真を撮るのに苦戦するほどの速さで包まれる。

選り分けるのは、人間の手仕事で

餡の量は、手に沁みついた重さの感覚で適量が分かるのだという。これだけ早くても、大きさや形は均一に揃っており並べられた姿は整然と美しい。開発当時の製法から変わらず、手作業で丁寧に作られているという「酒種あんぱん」の職人技を垣間見た。

軽快に包まれていく様は見ているだけで楽しい

餡を包み終えた後、味わいごとに飾り付けを行う。「桜」であれば中心にくぼみを作り、そこに桜の塩漬けを埋める。「小倉」には切り込みを、「けし」にはけしの実をまぶすといったように、種類ごとに異なる装飾が施される。

「桜」のかざりつけ
「小倉」の飾りつけ。これらも丁寧に手作業で行われている

これは、お客さんも作り手もパッと見ただけで何の味なのか分かるようにという工夫から生まれたのだとか。

飾りも終えたところで、再び生地を発酵させる。発酵後の生地は、発酵前よりもふっくらとした姿で現れた。まん丸のフォルムは、焼き上げる前からすでに美味しそう。

ふっくらまんまる、絶対美味しい
焼成前の仕上げも丁寧に手作業で行われる

そしてお待ちかねの焼き上げ! 8分ほどで焼き上げられる。焼きムラがでないように、途中4分くらいで前後を入れ替える。これももちろん手作業だ。

酒種の生地は焼成が難しいとされており、たった数秒でも焼き色が変化してしまうという。

窯を開くと熱気が広がる。高温かつ短い時間で焼き上げられる

焼きあがったあんぱんは香ばしい匂いを漂わせながら、1階で販売するための木樽へと素早く詰められていく。ここでも職人技が光る。周囲にいたスタッフさんから「これ、すごいから見ておきな」と教えてもらい、「やめてくれよ~」と恥ずかしがるスタッフさんの手元にカメラのピントを合わせる。

トレーに整列させたぱんたちをふわっと浮かせて、そっと落とすと木樽のなかに空いたスペースにジャストフィット。見ていて気持ちがいい!写真だとこのピタッと感が伝わらないのが悔しいほどだ。

トレー上で綺麗に整列されたあんぱん
ふわりと、そっと落とす。これが空いているスペースにビタっとハマるのだ

そうして詰められたあんぱんたちは、販売されるまでに木樽のなかで蒸され、しっとりもちっとした食感に仕上がる。

焼き立てほかほかのあんぱんを食べさせてもらったのだが、いつも食べているものより、表面がカリッとしており熱々だからか甘みもより強く感じられた。開店の10時に滑り込めば、この焼き立てに近い食感や味わいを楽しめるというので、食べ比べてみてほしい。

あんぱんだけでも、平日は1日で約3~4000個を製造している。休日ともなれば、1.5倍ほどの量を焼き上げるそう。これをたった7~8名の人数で、決して広くはないスペースの中こなしているというのだから、その職人技と連携に感服する。

『木村屋總本店』のあんぱんが愛されるのは、開発当時から変わらない職人さんたちによる丁寧な手作業のおかげなのだろう。

▼動画でも見学の様子を公開中!

『木村屋總本店 銀座本店』

住所:東京都中央区銀座4-5-7
営業時間:10時~20時
定休日:無休(大晦日・元旦を除く)
電話番号:03-3561-0091

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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『おとなの週末』Web編集部
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