「相盛り」という贅沢すぎるアイデア
最近では、関東でも蒸さない地焼きスタイルの白焼を出す店も増えてきました。中には、白焼用のオリジナルのたれを用意している店まであり、専門店の創意工夫は終わりがありません。白焼をご飯とともにお重につめた「白焼重」を提供する店もあったり、白焼と蒲焼を相盛りにした「紅白重」を提供する店もあったりします。
同じように、関東風江戸前蒲焼と関西風地焼きのスタイルの違う蒲焼を相盛りにした「相盛り重」を提供する店もあります。
どちらか選ぶより、全部楽しめる時代!
そもそも焼き方ひとつとっても、関東風、関西風とパッツリいかないのが令和のうなぎ事情。関西風蒲焼の発祥は、その名のとおり京都・大阪です。ところが現在の京都・大阪の人気うなぎ店の半数近くを、「江戸焼」と称する関東風の店が占めています。
現在三大都市圏の中では中京地区がほぼ関西風蒲焼のうなぎ屋です。特に名古屋は200店以上あるうなぎ屋の中で、関東風蒲焼の店は2店のみと、ある意味関西風の本拠地となっています。
一方東京都内を見ても、「江戸地焼き」という言葉があるくらいで、地焼きがひとつのスタイルとして定着した感があります。
いまやどちらを選ぶかではなく、バリエーションや融合スタイルを選べる口福な時代となったのです。
高城久(たかしろ・ひさし)
うなぎ愛好家。己書家(おのれしょか)。1962年、東京都生まれ。千葉県柏市で、「柏長生館高城整復院」を営む傍ら、うなぎ好きが高じて2004年から、うなぎ屋さん応援サイト「うなぎ大好きドットコム」を運営。夏のうなぎシーズンには、テレビやラジオの出演や雑誌などの原稿依頼を多数こなす。TBS系人気番組『マツコの知らない世界』に異例の2回出演。名古屋のうなぎ専門店「炭焼きの店 うな豊」で見た「うなぎ昇り」の己書(自分の思うままに筆を走らせて表現する「書」)に魅せられ、師範を取得。うなぎと己書で笑顔を広めるため活動中。
「うなぎ大好きドットコム」https://unagi-daisuki.com/
「都道府県別うなぎ屋さんレポート」https://unagi-daisuki.com/eelshop_prefecture
「うなぎ大好きチャンネル」https://www.youtube.com/@eellove




