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酬恩庵(しゅうおんあん) 一休寺は、「とんちの一休さん」でお馴染みの一休禅師が、晩年に過ごした臨済宗大徳寺派の禅寺です。荒廃した妙勝寺に御堂を建てて再興し、宗祖の恩に報いるとの思いが、酬恩庵の名の由来と伝わります。

室町時代に建立された本堂、江戸時代に建てられた方丈、庫裏、東司(お手洗い)、唐門などが、国の重要文化財に指定されています。見どころの多い寺院ですが、参拝者に人気なのが、一休禅師が製法を伝え、現在も継承して作られている「一休寺納豆」です。7月中頃から始まる仕込みに合わせて、取材に訪れました。

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静かな境内を散策し、美しい庭園や重文の建物を愛でる

美しい青紅葉と苔に囲まれた参道

総門をくぐると、石畳の参道は緩やかな上り坂。頭上の楓(紅葉)が日差しを和らげてくれ、両脇に植えられた苔の緑が、清涼感を与えてくれます。参道を上がり、一休禅師、蓮如上人、蜷川新右衛門がお手植えされた三本杉(2代目)を見ながら、参道を右に曲がると、88歳で示寂された一休禅師の墓所・宗純王廟があります(非公開)。後小松天皇あるいは足利義満の血を引くともいわれるため、御陵墓として宮内庁が管理。門扉に菊花の紋があるのはそのためです。

一休禅師の墓所である宗純王廟

参道を進み、正面の本堂を参拝。永享年間(1429〜1441)に室町幕府六代目将軍・足利義教の寄進で建立され、山城・大和地方の唐様建築の中で、現存する最も古い建造物になります。本堂内は非公開で、本尊釈迦如来坐像、文殊普賢菩薩像が安置されています。

境内には、少年時代の一休さんの銅像がある

参道を戻って、方丈(ほうじょう)を見学。三方が北庭、東庭、南庭に面していて、最も広い南庭は、宗純王廟と虎丘庵を背景に、サツキの刈込や大きな蘇鉄(ソテツ)が植えられています。軒下まで白砂が敷き詰められた枯山水の典型的な江戸時代の禅苑庭園。広縁に腰をおろして眺めていると、ゆったりとした心安らぐひとときを過ごすことができます。

庫裏の右手に方丈と庭園が広がっている
宗純王廟(左)と虎丘庵を背景にした南庭
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手間暇かけて2年間お世話してできる一休寺納豆
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寺田 鳥五郎
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