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意匠と歴史を間近で堪能できる重文の京都府庁旧本館

壁面に変化をもたらせたデザインが特徴の旧議場

旧本館は一般公開されていて、旧議場、旧知事室、正庁を予約なし(10名以上は要予約)で、無料で自由に見学できます。ボランティアのガイドがいらっしゃるので、部屋の特徴や見所などを詳しく教えてもらえ、予備知識なしでも楽しめます。

しっくいの壁と格天井の和洋折衷が美しい

旧議場は吹き抜け空間で、アーチ型の曲線や蛇腹型の装飾をしたしっくい壁など、壁面に変化をもたせたデザインが見所です。2013年3月まで府政情報センターとして活用され、旧本館竣工110周年を機に整備を行い、2016年3月に明治当初の姿に修復されました。その変わりゆく様子をボランティアの方から写真を見ながら説明してもらえます。

花をモチーフにした手すりの彫刻。細部へのこだわりを感じる

旧知事室は1905〜1971年の67年間、明治、大正、昭和の時代を24人の知事が使用。旧知事室の暖炉は、大理石にタイルを組み合わせ、上部の大きな鏡、重厚な廻り縁、格天井など、凝った装飾が施され、手の込んだ造りになっています。

24人の知事が執務を行った旧知事室
旧知事室の暖炉。旧食堂、旧応接室、旧貴賓応接室にも暖炉がある

暖炉の横に展示されたイスが、salon de 1904で使われているものと同じでした。調度品やイスに触れることはできませんが、カフェのイスは腰掛けることができるので、ちょっとした優越感に浸ることができます。

公式行事や式典が行われてきた正庁。見所は格式高い折上小組格天井
1962年に宇宙飛行士のガガーリンが来日時に府庁を訪れ、正庁のバルコニーに出て、府民の歓迎に応えた

京都には明治から昭和初期に建てられた西洋風建築が数多く残っていて、京都府庁旧本館はその代表と言えます。内部に入って間近に見学できるところはあまりないので、じっくり鑑賞することをおすすめします。

旧本館の正庁、旧議場は、有料開放もされていて、映画やドラマ、広告の撮影だけでなく、結婚式やイベントなどで個人やグループで借りることができます。忘れられない京都の1日を企画してみては。

[店名]salon de 1904
[住所]京都市上京区下立売通新町西入薮之内町 京都府庁旧本館内
[電話番号]075-414-1444
[営業時間] 8時〜17時
[休日]なし(年末年始は元日のみ休み)
[交通]京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」より徒歩約10分

[名称]京都府庁旧本館
[住所]京都市上京区下立売通新町西入薮之内町
[電話番号]075-414-5432
[公開日時] 火曜〜金曜、第1・3・5週の土曜日。午前10時〜午後5時
[交通]京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」より徒歩約10分

文・写真/寺田鳥五郎
テラダ・トリゴロウ。京都精華大学美術学部(現・マンガ学部)卒業。ココロ株式会社代表取締役。1968年、京都生まれ。タウン誌編集者、地方新聞記者、フリー編集ライターを経て、編集デザイン会社を設立。「人に歴史あり」を信条に取材を重ね、その人の魅力を伝えることを心がけている。

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寺田 鳥五郎
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