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里帰りした元・玉電の電車、江ノ電600形

江ノ電へ嫁ぎ20年を迎えた旧・玉電の電車は、1990年4月にお役御免となり現役を引退した。時を同じくして世田谷線宮の坂駅前には、世田谷区の施設「宮坂地区会館(→現・宮坂区民センター)」の建設が計画されていた。ちなみに、駅名は「みやのさか」だが、施設名や住居表示は「みやさか」である。

この建設計画は、街づくりの一環として世田谷線の線路を広場に引き込んで車両を展示しようと目論んだものの、法規的な問題から断念したという。その後、この考え方を踏襲するかたちで、現在の展示スタイルである宮の坂駅に隣接した展示スペースに電車を展示することになった。

ここに展示される電車が、江ノ電から里帰りすることに決まった経緯は、今となってはわからないという。世田谷区は、江ノ島電鉄から旧・玉電の車両600形電車を無償で譲り受けた。車両の運搬は深夜に行われ、鎌倉市内から第三京浜道路などを通って、1990年7月に現在地へと到着した。

この600形電車601号は、玉電時代は何度かの改番を経て80形87号を名乗っていたもので、里帰りにあたり車両のカラーリングは”江ノ電カラー”から、当時の東急・世田谷線の塗装色であったグリーン単色に塗り替えられた。

江ノ電の線路上からトレーラで搬出される元・玉電の600形電車=1990年7月、鎌倉市七里ガ浜
環状8号線上で点検のため停車する輸送中の元・玉電の600形電車=1990年7月、世田谷区砧公園
宮坂地区会館(当時)に早朝搬入された元・玉電の600形電車=1990年7月、世田谷区宮坂
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保存車両の補修・再塗装プロジェクト
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工藤直通
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