伊予のツユと讃岐のうどんが引き立て合う一杯『讃岐ブルース 飯田橋』@飯田橋
琥珀色のツユをひと口飲んでみれば、ほのぼのとした甘みが舌にやさしく染み込んだ。愛媛のご当地料理を得意とする和食店が手がけるこちらのかけツユは、そんな伊予のスタイル。伊吹イリコに宗田やサバの魚介節、さらに利尻昆布と、一級品の素材をふんだんに使ったダシの輪郭もきれいに立っている。
かけ(冷)530円、香川直送イイダコ天300円
とはいえ、うどんは香川県産を中心に、3種類の小麦粉をブレンドした粉で打つ正統派の讃岐。白い肌に浮かんだ星は「さぬきの夢」を石臼挽きした全粒粉によるもので、塩水にニガリも加えて捏ねた麺は噛むほどに風味が膨らむ存在感だ。
ちなみに生地を熟成させる時にはブルースやハードロックを爆音で聴かせているとか(笑)。ま、それだけ大切に扱われているってことだ。
平日の昼間は立ち食いで、ずるっとやって後にする。そんなざっくばらんな風情も本場と同じ。また大学も企業も多いこの土地柄、平日の開店8時から10時までは選べるうどんにかやくおにぎりかおいなりさんが付いて、ワンコインの朝活セットも用意する。
店主:イソップさん「愛媛・松山スタイルの鍋焼きうどんもあるよ!」
[店名]『讃岐ブルース 飯田橋』
[住所]東京都千代田区飯田橋4-5-16エル千代田ビル1階
[電話]非公開
[営業時間]8時~15時、17時~21時、土・日・祝:11時~21時
[休日]無休
[交通]地下鉄東西線ほか飯田橋駅A5出口から徒歩1分
澄んだ旨みのツユにモチツルッとした麺が涼を運んでくる『うどん 蔵之介(くらのすけ)』@高田馬場
開店した19年前から変わらぬことがある。できたてを出すこと。麺はできる限り直前に打ち、必ず茹でたて。そもそも2002年に香川で食したうどんが「めちゃめちゃ旨くて」感動。東京でもそのまんまの味を食べさせたいと、現地に飛び込んで修業したのが始まりだ。
待つこと15分あまり。登場した「香味ひやかけ」の麺は、実に艶やかでイキイキと美しい。口に運べば心持ちキュッとしつつもモチッとしてニュルリ。のど越しよく、余韻がほんのりと甘い。そして伊吹産のイリコに讃岐の淡口醤油を使ったツユ。その澄んだ旨みが染み渡る。大葉やみょうががさらに涼を加え、う〜〜んとため息。
香味ひやかけ800円
しかもこのお値段、店主・大山浩さんの心意気が伝わってくる。
「最後までおいしく食べてほしいから、温と冷ではイリコや節の配分も変えるし、麺は季節で小麦粉のブレンドを違えます」。
看板の「讃岐ぶっかけうどん」や、温かい「わかめうどん」などもぜひ。それぞれの食感や表情に、讃岐うどんてやつがますます好きになるに違いない。
店主:大山浩さん「茹でには15分でも、ぜひ茹でたてならではのよさを」
[店名]『うどん 蔵之介(くらのすけ)』
[住所]東京都豊島区高田3-7-15・1階
[電話]03-3987-9945
[営業時間]11時〜14時、17時〜20時半※土は〜19時半、土・日・祝:11時半〜14時半※うどん切れ次第閉店
[休日]月・火
[交通]JR山手線ほか高田馬場駅早稲田口から徒歩6分
撮影/小島昇、取材/菜々山いく子(いわしや、ゆかせ、四ツ木製麺所、讃岐ブルース)、池田一郎(蔵之介)
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
※画像ギャラリーでは、絶品冷やかけうどんの画像をご覧いただけます。
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