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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・表参道の和カフェ『茶洒(さーしゃ)金田中』です。

料亭のDNAを確かに感じる上質な味わいと空間

店内には一直線に伸びるヒバのカウンターが鎮座。眼前に苔庭を望めば、ああ、なんて美しい!

心の声が漏れた。こちらは老舗料亭『金田中』による和カフェだ。静謐な空間に尻込みしそうだが、14時以降なら大人のおやつ時間を求めて、なんならお茶一杯、気軽に楽しむために訪れたっていい。

お茶を洒脱に愉しむ――店名にはそんな想いが込められている。

おやつの本命は「わらび餅」。注文を受けてから練り上げられたできたてを自家製黒蜜にディップするのが茶洒流だ。

わらび餅・黒蜜1650円

『茶洒(さーしゃ)金田中』わらび餅 黒蜜 1650円 黒蜜は雑味のない味わい

とろっと軽い口あたりで、なるほど黒蜜をかけたものよりきな粉の香りを豊かに感じられる。

秋を味わうなら、ふくよかな栗の風味が寄り添う「焼き栗餡のあんみつ」、津軽りんごを青海波の文様に見立てた「青海波のブリュレ」も捨てがたい。

あえて言うのは野暮だけど、お茶と合わせたら500円引きという懐の深さにもうれし泣きです!

『茶洒(さーしゃ)金田中』現代美術家の杉本博司氏が手掛けた開放的な空間

表参道『茶洒(さーしゃ)金田中』

[店名]『茶洒(さーしゃ)金田中』
[住所]東京都港区北青山3-6-1OAK OMOTESANDO2階
[電話]03-6450-5116
[営業時間]11時半~22時(21時LO)※喫茶は14時~
[休日]不定休
[交通]地下鉄銀座線ほか表参道駅A1出口から徒歩すぐ

※画像ギャラリーでは、りんごを香ばしくキャラメリゼしたブリュレの画像をご覧いただけます。

おとなの週末2025年12月号は「冬の温蕎麦」

『おとなの週末』2025年12月号

撮影/貝塚隆、取材/飯田かおる
月刊情報誌『おとなの週末』2025年11月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「知れば知るほど魅力的な名喫茶5選 昭和から愛される老舗が揃う!」では、知れば知るほど虜になる物語と魅力が詰まっている時代を生き抜いてきた老舗の喫茶店をご紹介します。

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