“おはしのはなし”特集の最後は、ここを読めば、今晩誰かに語りたくなるトリビアを埋め込みました。あなたも誰かに「お箸のはなし」をしてみてください。そして、相棒となるお箸がきっと見つかりますように。
他にもあります、こんな箸!納豆、天ぷら、パスタまで
独自進化をしたニッポンの箸
日本では食べる箸だけでなく、菜箸、納豆箸、介護箸など、用途に合わせてどんどん細分化している。
世界の箸事情はどうだろうか。
世界人口の4割強が手づかみで食事をし、3割弱がナイフ・フォーク文化圏。残り3割弱がお箸文化圏である。箸文化圏となるのは日・中・韓・台・ベトナムなど東アジア。
中国は竹、木、プラスティック製の箸(クァイズという)だ。日本より3〜4cm長く、先端から頭までが同じ太さ。これは大皿料理を囲む食文化のため、遠くのものが取りやすい仕様になっているためだ。常にレンゲと併用する。
韓国は平たく角ばった銀色のステンレスや真鍮製の箸(チョッカラッ)を使う。おかずにだけ使用し、ご飯や汁はスプーン(スッカラッ)で食べる。
一回の食事を、お箸だけで済ませるのは世界でも日本だけなのだ。
その続きでいうと、西洋人でお箸が使える人は昨今激増してきた。
「和食:日本の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された2013年がきっかけになったが、現在は世界的なラーメンブームが起きており、「日本に旅行して本場のラーメンを食べよう」と多くの人が思うようになった。
『銀座八五』の松村康史さんが、西洋人がどうしても箸を使ってラーメンを食べたい理由について興味深い洞察を話してくれた。それは「3つのタブーを同時に破る喜び」だ。
1.音を立ててズルズルと啜る。
2.器を手で触って持ち上げる。
3.器に口をつけて汁を飲む。
いずれも西洋のテーブルマナーの大タブー。グランマや恋人が激怒する案件だ。ラーメンブームの行方が、箸の“版図”を左右するかもしれないのだ。









