×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・神保町の居酒屋店『兵六(ひょうろく)』です。

icon-gallery

燗した焼酎と白湯を好みで割ってぐい呑みで

上海から引き上げてきた初代が神保町の片隅に店を構えたのが戦後間もなくのこと。最初はかき氷を売ったりミルクホールをやったり右往左往したものの鳴かず飛ばず。そんな折「故郷・薩摩の焼酎を出したらどうか?」と提案したのが、初代と中学の同窓生だった当時の鹿児島県知事。現在、東京を代表する酒亭となったこの店のはじまりだ。

燗として置くのは「さつま無双」の1本。大きなやかんに1升瓶からドボドボ注ぎ、コンロの火に乗せ、時折揺らしながら満遍なく温めていく。温度を計るのは三代目として店を守る柴山さんの手の感覚。注文すればそこから正1合を注いだ徳利に、白湯の入った小さなやかんも添えられる。

兵六あげ540円、さつま無双830円、つけあげ650円

『兵六(ひょうろく)』(左手前から時計回りに)兵六あげ 540円、さつま無双 830円、つけあげ 650円 「つけあげ」は関東風にいうならさつま揚げのこと。鹿児島のメーカーから取り寄せている。「兵六あげ」は油揚げにそれぞれチーズ、ねぎ、納豆を挟んで炙っている。どちらも芋焼酎のお供にピッタリだ

客はそれらを思い思いの割合でぐい呑みに注ぎ入れて飲むのがここでの作法だ。大きなカップでなく、ぐい呑みってところも丁度いい。熱々のうちに飲み干せる上、徳利とやかんを行き来する手数の多さもなぜだかどんどん楽しくなる。

合いの手には「つけあげ」や「餃子」など、これまたずっと昔から変わらぬ味を。

「初代のやってきたことを守るのが僕の仕事」と柴山さんはうれしそうに話してくれた。

『兵六(ひょうろく)』3代目亭主 柴山雅都さん

3代目亭主:柴山雅都さん「コの字カウンターを囲んで和気あいあいと楽しんで」

『兵六(ひょうろく)』引き込まれるような店の風情。暖房をつけずとも、そこに集う客の体温で真冬でも不思議なほど暖かい

神保町『兵六(ひょうろく)』

[店名]『兵六(ひょうろく)』
[住所]東京都千代田区神田神保町1-3
[電話]なし
[営業時間]17時〜22時(21時10分LO)
[休日]土・日・祝
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A7出口から徒歩2分

撮影/小島昇、取材/菜々山いく子

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、芋のお湯割りに合う絶品料理の画像をご覧いただけます

月刊情報誌『おとなの週末』2026年3月号発売時点の情報です。

『おとなの週末』2026年3月号

■おとなの週末2026年5月号は「ぶらり、日本橋」

『おとなの週末』2026年5月号
icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

『おとなの週末』編集部
『おとなの週末』編集部

『おとなの週末』編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2026年4月15日発売の5月号では、「ぶらり…