「全日本さば連合会」広報担当サバジェンヌこと池田陽子さんによる「サバジェンヌが行く〜至福の鯖百選〜」。今回は、駅弁や空弁でもおなじみ「焼き鯖寿司」のお話。「焼き鯖寿司」の宝庫、福井市でサバジェンヌがおすすめの3品をご紹介します!
焼き鯖寿司の自販機があるほどの充実っぷり
福井といえば「焼き鯖寿司」。串にまるごと1本刺して焼いた福井ならではの郷土料理「浜焼き鯖」をアレンジした焼き鯖寿司は、2000年ごろに考案され、空弁や駅弁で大ヒット。押しも押されぬ福井の名物グルメになった。
福井県内各地で焼き鯖寿司が販売されているが、サバファンなら注目したいのが「福井市エリア」。じつは「福井市は焼き鯖寿司王国」! 飲食店、売店、スーパーなどでじつに多彩な焼き鯖寿司に出合うことができる。
なんてったって、福井駅には焼き鯖寿司の自販機があるほどだ。
「焼き鯖寿司って、焼いたサバをシャリにのせただけでさほど違いはないのでは」「生の鯖寿司と違ってだいたい同じ」と思っているあなた。とんでもありません!! こだわりぬいた福井市の焼き鯖寿司3選をご紹介!!
手押しマジックでサバもシャリもふっくら
先にあげた焼き鯖寿司の自販機に入っているのが、『越前田村屋』の「手押し焼き鯖寿し」。福井駅構内のショッピングセンター「くるふ」内に店舗を構え、電車旅のお供に、お土産にと高い人気を誇る一品だ。
「一度食べたら忘れられなくなって、買いに来たというお客様が多いんですよ」と副店長の田中千鶴子さんが笑顔で語る。
越前田村屋を運営するのは海産物の加工や卸を行う「越前水産」。魚のプロの目利きで選んだ、脂のりバツグンのサバを使用。時間が経っても固くならないように、サバを焼くのは出荷日。
「作業は夜中からスタートします」と田中さん。朝どころか日の出前からの作業である。焼いて蒸す、を繰り返す独自の「焼き蒸し製法」で余分な脂を落としながらふっくらと仕上げる。
シャリは福井県産コシヒカリをベースに3種類の米をブレンド。サバ同様、時間が経っても米のふっくら感が残るように、工夫を重ねてある。
酢は、老舗酢蔵が名水で知られる大野市の水で醸造したものを使用。米との相性を考えたオリジナルブレンドだ。具には煮た椎茸、甘酢しょうがを使用。そして1本1本職人が「手押し」で仕上げる。とことん「ふっくら食感」にこだわっているのだ。
いざ実食!
黄金色の焼き目が美しいサバは、見事にふっくら。脂のりはしっかりあるのに「ドタッ」とした重さがなくスッキリ。手押しマジックでシャリもふっくら。甘めの椎茸と爽快なしょうがもナイスアクセント。
なんとも食べ心地がよくて「軽快」。じつに食べ心地がいい軽やかさ! だからあともうひとつ、あともうひとつ、と手が伸びてあっという間に完食。焼き鯖がふわりとそよ風のように口の中に残り、「ああまた食べたい」と思わせる。リフレインが止まらない焼き鯖寿司、必食だ。




