ラーメンを食べ歩いていると、なぜか忘れられない一杯に出合うことがある。旅先で偶然入った店、地元で長く愛されてきた食堂――。有名店や行列店とはまた違う、その土地でしか出合えない味だ。全国各地のそんな一杯を食べ歩いてきたのが、「TRYラーメン大賞」の審査員たち。2026年版の『TRYラーメン大賞全国版』では、彼らの「心に残る最高の一杯」に注目している。
今回は、その中から「しょう油ラーメン」をピックアップ。福島、富山、京都で出合った3杯を紹介する。わざわざ足を運んででも食べたい一杯には、どんな魅力があるのか。審査員の言葉とともに見ていこう。
「郷愁だけで語り尽くせぬヴィンテージの輝き」福島県・いわき市『味世屋食堂』
まずは、審査員・しらすさんがセレクトした、福島県・いわき市の『味世屋食堂』をご紹介。
しらすさんは「昔と変わらぬレシピで作られる『ラーメン』は、鶏ガラと野菜のスッキリとした醤油味。地元『諸橋製麺所』の中細麺はのど越しよく適度なやわらかさだ」と評価する。
親子3代で通う常連も多い、1953年創業の名店。3代目・かほるさんの祖父でもあり初代の「老若男女、万人の口に合うように」という言葉の通り、変わらぬ味を家族で守り続けている。
2代目の女将・髙𫞎ミネさんはチャーシューの担当として現在も腕を振るっている。創業時から使用する地元の製麺所・諸橋製麺所の細ストレート麺は、コクのある鶏ガラベースのスープとよく絡む。
スープは丼にたっぷりと注がれるが完飲する客も多い。いつまでも食べ飽きない美味しさだ。
■『味世屋食堂』
[住所]福島県いわき市小名浜字竹町23-1
[電話]0246-92-2492
[営業時間]11時~15時(14時40分LO)
[休日]月、月に1度火
[交通]JR常磐線泉駅より新常磐交通「イオンモールいわき小名浜」停留所、下車徒歩3分







