黄金色のビールをたたえたグラスに、真っ白な泡。鼻を近づければ、みずみずしい果実を思わせる香りがふわりと立つ。見るからに旨そうな一杯だ。ところが、名前を見ると一瞬手が止まる。
「太乙麦香」
……なんて読むんだ、これ。
正解は「たいいつばくこう」。
130年以上の歴史を持つヱビスが、ラーメンの名店『飯田商店』とのコラボレーションで生み出した新しいビールだ。11月19日から21日まで、東京・恵比寿の『YEBISU BREWERY TOKYO』で味わうことができる。
しかし、気になるのは味だけではない。そもそも「太乙」って、何なのか。
「太乙」、調べてみたら皇帝どころではなかった
「太乙」は「太一」「泰一」とも表記され、中国の古代思想では、天地・万物が生まれる根源、宇宙の本体を意味する言葉だという。
字面だけ見れば、中国の皇帝でも出てきそうな名前。ところが調べてみたら、皇帝どころではなかった。
もちろん、ヱビスが「宇宙の根源」という意味から名付けたわけではない。公式には「太乙」に、ラーメンとビールという異なる分野で、物事の本質を探求する姿勢への思いを込めたという。
その背景にあるのが「Beer is Quest.――ビールは探求。」という考え方だ。
長年ビールを追求してきたヱビスと、究極の一杯を追い続ける『飯田商店』。二つの“探求”が交わって生まれたのが、「太乙麦香」なのである。




