どて焼き大好きライターが巡る「全国どて焼きの名店」、第二回。今回は、山梨、岡山、そしてどて焼きの本場・大阪のお店をご紹介します。実は、このシリーズを始めようと思ったきっかけのお店があります。山梨県甲府市にある『どてやき下條』です。富士山をこよなく愛する筆者が山梨を訪れたある日、甲府の街をぶらぶら歩いていると、偶然「下條」の前を通りかかりました。全国の酒場を放浪している知人女性が、以前この店をSNSにアップしていたのを思い出し、迷わず入店。そこでいただいた「どてやき」が、衝撃的においしかった。「これは、いつか記事にしたい!」と思ったのが始まりです。
創業約90年、甲府「下條」で大阪流どて焼きをほおばる
ということで、早速「下條」をご紹介しましょう。甲府駅から徒歩15分ほどの場所にあります。カウンターに座ってまずはビールを頼むと、何も言わずとも、お通しと「どてやき」3本が提供されます。なかなかユニークなシステムですが、常連さんにとっては、かえって楽なのかもしれませんね。この日のお通しは、キュウリの浅漬けにミョウガとジャコをのせたもの。これは酒好きにはたまりません。お代わりが欲しいくらいです。
そして、お待ちかねの「どてやき」が出てきました。前回ご紹介した、赤味噌(豆味噌や八丁味噌)を使う名古屋のどて焼きに比べると、色はそれほど濃くありません。実は、先代は大阪から甲府に出てきて、この店を始めたのだとか。大阪流の白味噌や田舎味噌をベースにした甘辛い味付けで、肉は牛モツだそうです。
味噌にからんだモツが、何とも旨いこと。3本と言わず、30本くらい食べられそうです。
とはいえ、他にも食べたいものがあるので、ぐっと我慢。お酒はビールから「ぶどうワリ」にチェンジ。さすが山梨、ワイン系もあるとは恐れ入ります。「ワリ」とあるので、白ワインを焼酎で割ったお酒のようです。
合わせたのは「レバー塩焼・半分」です。ハーフサイズがあるのは、一人飲みにはうれしいですね。他にも「キャベツ炒め(半分あり)」や「焼きそば」も人気とのこと。
創業は1937年(昭和12年)。甲府で最も古い酒場のひとつといわれる「下條」で、ぜひ絶品の料理をお楽しみください。なお、現在は営業日が不定期のため、訪問前に電話で確認することをおすすめします。














