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店舗で味が違う

店舗によって味が違うという点が、一般のラーメンチェーンとは大きく異なる「二郎」の特徴であり、僕にとっての「二郎」の大きな魅力です。味やスープの色が店によって違うので、それが「二郎」の面白さでもあると思っています。ジロリアンの中には「二郎」の店舗を全国制覇するような方もいますが、その理由もやっぱり味が違うからこそだと思います。初めてのお客さんは困惑するかもしれませんが、僕はそこが「二郎」の良いところだと思います。酒井店主にもこの点について聞いてみました。

「らーめん いごっそう」のらーめん

(酒井店主)「20年以上前は『二郎』の親父は優しいというか、甘い人だったからね。お店をやりたいって人が来ると、いいよとすぐに出店させていたんだよね。店主が全然練習しなくてもお店を出させたこともあったりしたよ。だからタレの分量とかも店によって違ったんだよね」

(酒井店主)「『二郎』の親父が間違えて言ったのか、相手が間違えて覚えたのかは知らないけど、みりんとか醤油の割合が違ったりしてたのよ。でも親父は『まあ美味しいか不味いかを決めるのはお客さん次第だしいっかー』って。親父はマニュアルというより、お客さんに揉まれて覚えろっていう感覚の人なんだよね。美味しくなかったらお客さんが『こんなの二郎じゃない』って言うでしょ。親父がすごいのはそれでいいんだって言えるところなんだよね。『それも勉強だから』って。今はきっちりやらないとお店は出せないみたいだけど、その名残はあるよね」

「二郎系」としての道を選んだ酒井店主ですが、本家「二郎」を知り尽くし、またリスペクトしていることが、取材を通して感じられました。

清水くん

清水くん

1998年7月10日生まれ。早稲田大学大学院修士1年。18歳で幼少からの憧れだった「ラーメン二郎」に足を踏み入れ、独特の雰囲気と中毒性のある美味しさの虜になる。大学3年時から一緒に「二郎」のラーメンを食べに行く「レンタル二郎食べる人」として活動。2020年は160人に同行し、依頼者の不安や疑問を解消した。食べたラーメンは250杯以上。テレビやラジオ、ネットニュースなど数多くのメディアに出演。

構成/白石あさえ、撮影/スギゾー

 

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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