ふりかけを通して各土地の文化や歴史を垣間見る
おかずが乏しくても幸せなご飯タイムが成り立つふりかけ。
名産品を使用し、各地域の文化も見えるご当地ふりかけは、本当に魅力的な品が並ぶ。
例えば「海老三昧」を紹介している岡山県では「ガラエビ」がたくさん穫れ、ごく普通に食べられているそう。
岡山県はフルーツやママカリのイメージが強かったから、エビも特産かと勉強になった。
また自然薯の名産地は北海道や青森だが、畑での栽培は不可と言われていた自然薯の栽培に最初に成功したのは山口県の企業なんだそう。「自然薯あられふりかけ」をいただきながら、手軽に食べられる喜びに心躍った。
地元の老舗企業を知ることができたのもうれしかった。
宮城の「ひとつふりかけ」は宮城県石巻市の明治創業の2社が東日本大震災復興を願い、タッグを組んだ商品。
何よりもこうしたご当地ふりかけは、素材を大切にしているのが伝わってきて美味しいのだ。
できるならば、その土地のお米と一緒にいただくのがいちばん美味しいのかな。
三島食品のゆかり3姉妹と仲間たち食べ比べ
1970年に発売された「ゆかり」。
これを食べたことのない日本人なんているのだろうか。
しかし、気づけばいつの間にやら仲間がたくさん。
実食してそれぞれの特徴と違いをお知らせ。好みや用途によって使い分けたい。
ゆかり(写真上)
しそごはん用(26g・108円)
契約栽培し、厳選した色み、香り豊かな赤シソを使用した三島食品を代表する商品。
彩りの美しさやご飯との相性の良さはやはりシリーズ最強だ。
あかり(写真右)
ピリ辛たらこ(12g・108円)
2011年に発売した「あかり」は唐辛子でピリリと味付け。
塩味がしっかりと利いているので、たらこパスタや焼き飯、マヨネーズに加えて野菜ディップもいい。
かおり(写真右下)
青じそふりかけ(15g・108円)
1984年に発売されたのは、青ジソの色みが美しい爽やかなふりかけ。
あったかご飯はもちろん、パスタや肉料理、魚料理などにもふりかければ、食卓が華やかに。
うめこ(写真左下)
カリカリ梅(12g・108円)
2020年に登場したのは、カリカリ梅を大きめにカットした「うめこ」。
爽やかな酸味が特長の混ぜご飯の素。食感が残してあり、クセになる美味しさ。
ひろし(写真左上)
青葉ごはん用(16g・108円)
創業の地・広島を代表する広島菜100%。素材の良さを生かした2021年発売の混ぜご飯の素。
ご飯に混ぜたら柔らかくなるまで蒸らすことで美味しさが際立つ。