カキから真珠が出てくる?
非常にレア・ケースですが、カキから真珠のようなものが出てくることがあります。その確率は1万2千分の1とも言われます。
そしてなんと、カキのほかにも、アサリ、ハマグリ、ホタテなどから出てくることもあります。
しかし厳密には、これらは「真珠様物質(しんじゅようぶっしつ)」と呼ばれるもので、真珠ではありません。宝石として扱われる真珠の美しさは、キラキラとした光沢にありますが、この光沢が出るためには、「真珠層」という構造がなければなりません。
上述の貝たちは、真珠層を形成する貝ではないのです。
ちなみに、現在流通している真珠はほとんどが養殖真珠ですが、世界中に生息する十万種にもおよぶ貝のうち、養殖に使われるのは、アコヤ貝やアワビ貝など、わずか6種類ほどに過ぎません。
出題:三井能力開発研究所 代表取締役 圓岡太治