ありそうでなかったサバメニュー!
そして「デイユース」なサバ。
「『さばカツ』と『とろさば照焼』を最高に美味しく食べられるメニューを開発しました」と胸を張る荒川さん。
自信作は、ありそうでなかった「さばのソースカツ丼」と、同じくありそうでなかった「さばのひつまぶし」だ。
あのですね。荒川さんはなんてったって、さばカツととろさば照焼のよさを知り尽くした「さばカツ/とろさば照焼マスター」!
フードトラックのお弁当も、さばカツととろさば照焼の巧みな使いこなしに感動するばかりだったけれど、こちらも荒川さんのテクニックが散りばめられている。
その証拠に、近所のサラリーマン、地元住民が足しげくサバを食べに足を運び、噂を聞いて遠方から訪れ、両メニューを完食していくというサバファンが後を絶たないらしい。
うなぎを凌駕するサバメニュー。荒川さん、お願いします!
上品な味わいにうっとりオチる「サバのひつまぶし」
「とろさば照焼を『ひとつで何度も楽しめる』メニューにしたかった」という荒川さんによる渾身の一品だ。
はじめはそのまま、次に薬味をかけて、そして最後はダシをかけていただく。
ごはんは、羽釜で炊いた厳選したあきたこまちを使用。
そこに味のポイントとなる「カリカリ梅」を混ぜる。さらに白ゴマも加える。
そして、てりってり、とろとろの「とろさば照焼」をオン。
さらに、とろとろてりてりのサバの上に青じそをオン。
カツオと昆布ベースの甘みのあるおダシと、淡路島の黒ばらのり、わさび、ゆずこしょうを添えて、「とろさば ひつまぶし」(1200円)が完成!
まずは、そのままいただきます。脂のりバツグン、絶妙にからまったタレ。
箸を入れるとまさに「とろっ」。そしてありえないくらいの身の「ふわっ」と感。至福の「てりとろふわ」に、カリカリ梅と青じその相性は最高! とろさわやかー、とろさばやかー!!
そして、今度はおダシをかけて、ばらのりを投入。ううう。サバの旨味がしみしみ、のりの旨みがじわっときたおダシとサバの身とごはん。ハマる味!
わさびを入れるとキリッとした味わい。そしてゆずこしょうを入れると、びっくり!! ラーメンのスープみたいになる !!!
うなぎのひつまぶしにはない「サバのストロングスタイルなダシ」をめくるめく味わえる「さばのひつまぶし」。これからの人生、「ひつまぶし」といえば「サバ」に上書きされてしまいました……。