SNSで最新情報をチェック

半熟ゆで卵のからが絶対「きれいにむける」やり方と、煮卵の作り方

ほどよい半熟煮卵への第一歩は、その手順にあります。多少のワザが必要です。いっぽうで調理においては、水の量やゆでる時間を計りながら進めることで、「むきやすく」「断面の美しい半熟煮卵」となります。オイラの作り方をご紹介いたします。

丸1日浸け汁に浸けたあとのゆで卵。包丁ではなく糸で切ると断面がきれいに仕上がる

●煮卵、仕込み編(卵4個の場合)
1)卵は冷蔵庫で保存していたもの、4個を用意する。※室温には戻しません。冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵です。
2)卵の底部(とんがっていないほう)に画ビョウで小さな穴をあけていく。※底部とは、日付ラベルが貼ってあるほうの場合が多い気がします。画ビョウは使う前に熱湯消毒をしておきましょう。グリグリ回しながら刺し、穴をあけていきます。

生卵に画ビョウで小さく穴をあける。画ビョウは回すようにすると穴があけやすい。日付ラベルが貼ってある面(卵の平たい部分)に画ビョウで穴をあける

●煮卵、調理編(卵4個の場合)
1)小鍋に水600mlを入れ、沸騰させる。
2)沸騰したら火を止め、冷蔵庫から出して穴をあけた卵をひとつずつ鍋に入れていく。

半熟のゆで卵を作る。小鍋に水600mlを入れる。沸騰したら穴をあけた卵4個を入れる

3)再び火をつけ、中火で7分ゆでる。※時間はきっちり計りましょう。超半熟がお好みの場合は、6分30秒ゆでて火を止めましょう。

卵を入れたら中火で7分ゆでる

4)7分ゆでたら火を止める。すぐに鍋の湯を捨て、卵を流水で一気にさます。しばらく、水に浸けておく。

7分ゆでたら湯を捨て流水で一気にさます

5)煮卵用の浸け汁を作る。小鍋に水600ml、しょうゆ50ml、みりん100ml、市販のだしパック1袋(8g)を入れ、ひと煮立ちさせてから別の容器に入れ替えてさましておく。※卵をゆでる前に作り、さましておくのがおススメです。

味付け用の浸け汁を作る。水600mlにだしパック1袋、しょうゆ50ml、みりん100mlを加え、ひと煮立ちさせる

6)ゆで卵のからをむく。流水にあてながらむくと、さらにむきやすい。

流水にあてながら卵のからをむく。つるんとからがむける

7)からをむいたゆで卵は、煮卵用の浸け汁に浸ける。ジップロックなどに浸け汁を注ぎ、そこにゆで卵を1個ずつ入れていく。※今回は卵4個としていますが、8個ぐらいまでなら、同じ分量の浸け汁で大丈夫です。

浸け汁がさめたらジップロックなどに注ぎ、ゆで卵を浸ける

8)浸け汁に入れたゆで卵を、冷暗所か冷蔵庫にまる1日置いて味をなじませる。これで出来上がり。※浸け汁に浸けておく時間が長くなるほど、卵に味がしみ濃い味付けとなります。経験上、5日以内に食べきりましょう。出来上がった煮卵を切る際は、糸を使うと断面がきれいに仕上がります。

ゆで卵は丸1日浸け汁に浸けておく。冷蔵庫か冷暗所で保存
丸1日浸け汁に浸けたあとのゆで卵。さらに浸けこめば味が濃くできる

文・写真/沢田 浩

さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社。

沢田浩
icon-gallery
icon-prev 1 2 3
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

沢田浩
沢田浩

沢田浩

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。4月15日発売の5月号では、銀座の奥にあり、銀…