×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

『晩鶏』@西麻布

身も心も胃袋までも跪く 名物団子の圧巻の旨み

何しろ私は焼鳥が好きなもんで、職人の美学が詰まったその1本をもはや神の如く崇める人間だ。

だってですよ、『晩鶏』の場合。選んだ銘柄はしっかりした肉質の千葉・水郷赤鶏。食べ応えや食感を計算した串打ちは焼く前から美しく、例えばレバーはほどよいレアの中心部からグラデーションになるよう施す絶妙な火入れ……それら技の結集が目の前に現れたら、そりゃあもう拝む訳です。

晩鶏六本コース2310円

晩鶏六本コース2310円より、左上から時計回りに、野菜串一種、もも、団子、手羽、ささみ、レバー
均一に焼くため厚みなどフラットになるよう串打ち。ササミはほんのりレアでやさしい味わい。団子は名物のひとつで、主に使うのは骨周りの肉。マグロに例えると中落ちの部位で奥深い旨み。炭の配置で作る火力の強弱を使い分け熟練の技で焼く。希少部位も揃う

とりわけ団子が圧巻だ。丸鶏を捌く際にこそげ取る骨周りの肉など7種の部位を使うそれは、むちむちっ、コリッ、じゅわ~と味わいの三段活用。頬張るや神々しい旨み破裂。そんな美味の神々、西麻布で会えます。

『晩鶏』

[住所]東京都港区西麻布1-14-2疋田ビル1階
[電話]03-6804-1759
[営業時間]17時~23時(22時LO)※政府の要請で変更あり
[休日]日
[交通]地下鉄千代田線乃木坂駅6番出口から徒歩7分

『鳥のかけ橋』@神田

“薪焼き”で身にまとわせた深い香りとオリジナルの創作串

今、焼鳥業界に巻き起こりつつあるトレンドがある。それは薪焼きだ。炭ではなく木材をくべて串を炙るスタイルで、生みの親がこちらの店主· 高橋さん。

炭焼きとの違いは食べればより明確に。まるで燻製にかけたようなぐっと深い香りをまとい、噛むほどに水郷赤鶏をメインとした上質な鶏の旨みを膨らませる。

5本セット1430円

5本セット1430円
この日はワサビと磯海苔をあしらったササミ、ちょうちんのカラスミを乗せた、だきみ(ムネ肉)、粒マスタードを添えた合鴨、プチッと弾けトロリと広がるちょうちん、火入れの技を感じる水郷赤鶏のモモ肉

むろん、炭の焼き物だって負けてはいない。部位ごとに見極めたギリギリの火入れの妙が生きている。加えて鶏のちょうちんから作るカラスミを乗せた「だきみ(ムネ肉)」や、リーキ葱をソリ(腰肉)で巻いた「ソリーキ」などの創作串も面白い。

次はどんな串がやってくるか待ち遠しくなる。

『鳥のかけ橋』

[住所]東京都千代田区鍛冶町2-11-19神田日新ビル1階
[電話]03-6874-9399
[営業時間]17時~23時半(22時半LO)
[休日]月に1度ほど不定休
[交通]JR山手線ほか神田駅東口から徒歩3分

次のページ
『やきとり母家』@池袋...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…