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『鳥なお』@田原町

串の順序まで心を配ったコースの構成にワクワクが止まらない

焼鳥にはお好みで自由に選ぶ良さ、コースに身を委ねてしまう良さがそれぞれにあると思う。ならばこちらは後者の好例だろう。

注文は「おまかせ」の1本で、この日まずやって来たのが上品なダシを張った鶏団子のお椀。続いて春らしい新筍の炭火焼と、気分が十分盛り上がったとろで焼鳥がスタートする。

おまかせ4800円(串が8本、前菜、小鉢2品、鳥茶漬け又は鳥スープ)

おまかせ4800円(串が8本、前菜、小鉢2品、鳥茶漬け又は鳥スープ)より、左から、正肉、つくね、フリソデ、芽キャベツ
フリソデは柚子胡椒入りの大根おろしを添えている。

「食べ飽きないよう、おだやかな味わいが特徴」(店主)と選んだのが山梨の健味どり。食べ応えを重視して身をぎゅっと詰めて串打ちした正肉に、薬味でさっぱりいただくフリソデと、食感や味の強弱を考慮して串の順番にも心を配る。

前菜から〆までの流れるような構成に楽しき高揚が止まらない。

『鳥なお』

[住所]東京都台東区雷門1-5-9いさよビル1階
[電話]03-3843-5805
[営業時間]17時半~24時(23時LO)土・日・祝17時~23時(22時半LO)
[休日]月、隔週火
[交通]地下鉄銀座線田原町駅3番出口から徒歩2分

『鳥さみ』@亀有

美味しいに加えて懐かしいまでも演出する構成は見事!

都内の名店で研鑽を積んだ店主· 佐美さんが辿り着いた自身の味は、「驚きと懐かしさのある焼鳥」だ。

穏やかな旨みの銘柄鶏にはやや塩を強めにあて、旨みのたっぷりの地鶏には控えめにあてる。しかも、先端と手元では微妙に塩加減を変えるという。食べ進むほどに、同じ串でも味わいの表情が変わる様子に驚かずにはいられないのだ。

串1本200円~350円のストップ制

串1本200円~350円のストップ制、【奥の皿】椎茸【手前の皿】左から、ささみ、そり、ふりそで、つくね
しっとりふっくらと仕上げるササミの火入れに感服。椎茸(どんこを使用)のほか、野菜類は季節で変わる。この時季はししとう、なす、スナップエンドウなどを用意

タレで味付けするかしわは「下町の焼鳥屋さんをイメージ」と、やや甘めの味わいで、しっかりと焼き目をつける。その甘みと焼き目のほろ苦味に、確かに昔はこの味がご馳走だったなと思わせる。

美味しさと原風景を喚起させる構成に、ストップなんてかけられない!

『鳥さみ』@亀有

[住所]東京都葛飾区亀有3-27-15エルブランコ1階
[電話]03-3602-1192
[営業時間]17時半~23時(22時LO)
[休日]日・祝
[交通]JR常磐線亀有駅南口から徒歩2分

撮影/竹崎恵子(ヨシモリ・shira)、鵜澤昭彦(志そ鳥・母家・鳥恵)、大西尚明(とり辰・晩鶏・鳥のかけ橋・鳥おき・鳥なお)、谷内啓樹(鳥さみ)
取材/肥田木奈々(ヨシモリ・とり辰・晩鶏・鳥のかけ橋・shira・鳥おき)、菜々山いく子(志そ鳥・母家・鳥恵・鳥なお)編集部(鳥さみ)

※2022年4月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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