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『やきとり母家』@池袋

タレの旨さを再発見させてくれた唯一無二の老舗の味に感動

セットやコースはなく、注文はお好みで2本ずつ。店内は小上がりの座敷に年代物の椅子とテーブルが並んでいる。そうそう昔の焼鳥屋ってこんな感じだったっけ。今年で46年目を迎え、店内はどこもかしこもセピア色に変わったが、色褪せないのが焼鳥の旨さだ。

レバ264円、皮264円
いわいどりのねぎま385円、手羽462円、ササミ286円

【手前の皿】左から、レバ264円、皮264円 【奥の皿】手前から、いわいどりのねぎま385円、手羽462円、ササミ286円
(手前)3度つけ焼きにして艶やかなテリをまとったレバ、皮は脂の甘みをすっきりとしたタレが引き立てる(奥)おだやかに利かせた塩が素材の味を上品に引き立てる

特にタレ焼きはハズせない。初代が全国を巡って研究したという創業以来継ぎ足すそれは、酒との合わせに狙いを定めたすっきりとした辛口。クセのない「レバ」や、パリッと焼かれた「皮」に絡まれば、素材の滋味が倍加する。

となれば日本酒だ。揃えは秋田清酒のボトルに限定し、中でも「刈穂 母家」は同店の焼鳥に合わせて醸されたオリジナル。他では真似のできぬ組み合わせに老舗の底力を見せつけられた。

『やきとり母家』

[住所]東京都豊島区南池袋1-12-6
[電話]03-5950-0377
[営業時間]11時半~13時半LO、17時~23時(22時半LO、土・祝16時~)
[休日]土・祝の昼、日
[交通]JR山手線ほか池袋駅東口から徒歩5分

『やきとりshira(シラ)』@梅が丘

厳選した地鶏と軍鶏 納得の旨さにワインも進む

各駅停車しか止まらない駅に焼鳥好きが通うのは訳がある。そこに『shira』があるから。な~んてカッコつけたけど早い話が旨いってこと。

鶏肉は正肉も内臓系も滋賀の淡海地鶏と静岡の天城軍鶏しか使わないのがこだわりだ。前者は脂のりが良くて旨みが濃厚、後者は歯応えが力強い雄を選択。

おまかせ5本コース1650円

おまかせ5本コース1650円 (コース内容は変更あり) 【手前の皿】奥から、ネギマ、もも、つくね、レバー、手羽先【奥の皿】レバーパテ
ネギマはムネ肉を使用。くるんと中に包んだネギが風味豊か。「本来は旨みが一番強い部位」と店主が言うようにコク強い味わいに驚く。つくねは淡海地鶏と天城軍鶏の両方の数種の部位を店で挽いて使う。コースに入るレバーパテは濃厚な旨み。マスタードがピリッとアクセント

さあ、まずはおまかせ5本を含むコースから始めよう。必ず出るのがつくね。主にモモ筋を配合しており、肉々しく弾む食感は凄みさえ感じる。このつくねをはじめ、部位によって仕上げに黒胡椒を振るのも特徴だ。これがまあ小粋なパンチで。全体の味をグググッと引き締めて掛け算の旨さ。ブラボ~!

『やきとりshira(シラ)』

[住所]東京都世田谷区梅ヶ丘1-22-1 y’sステート地下1階
[電話]03-5450-8808
[営業時間]17時~24時※政府の要請で変更あり
[休日]日
[交通]小田急線梅が丘駅南口から徒歩1分

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『上野広小路 鳥恵』@上野広小路...
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おとなの週末Web編集部
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