「タイムイズマネー」は本当だったと学んだ学生時代
大人というものは、隙間時間を有効活用している気がする。
タイムイズマネーだとか死語になっているのかもしれないけれど、無駄な時間を過ごすのは、無駄にお金を浪費にしているのと同義だと、なんだか胡散臭い大人が言っていた。
だから私は、そんな能書きばっかり垂れている胡散臭い大人の言うことなんて聞いてたまるか、と大学時代は無意義に自分の体のホクロの数を数えて時間を浪費したり、河川敷でぼーっと頭を空っぽにして時間が過ぎるのを楽しんだりしていた。
けれど今思うと、時間の浪費は、あくまでも時間を浪費しているだけであって、本当に意味がなかった。ホクロを数えたところで楽しくもないし、河川敷を眺めるよりも映画を観た方が時間は有意義に過ごせた。
まあ当然な話なのだけれど。
反骨精神というか、他人の言うことを信じない気持ちというのは、往々にして人を遠回りさせるものだ。私もその教訓を大学時代に得ることになった。
まだ若い読者諸兄姉は、私の二の舞にならないよう、大人の言うことは素直に聞くことをお勧めしたい。