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注目!2種類のアイスミックスを使う理由とは

あいすまんじゅうは2種類のアイスミックスを使い、製造されています。あいすまんじゅうの外側部分のアイスミックスは溶けにくく、コーティングの役割を持っています。この工夫をすることで食べやすさやなめらかな食感を生み出しています。

よく見るとコーティングされた外側と内側の色味の違いが分かる

アイス研究家として注目したのが、アイスミックスよりも凍りやすいアイスの原液で、あいすまんじゅうの外側を薄くコーティング(シェル加工)されていたことです。

固まる(硬化)前のアイスミックスを特別に味見させてもらいました。

外側のアイスミックスと内側のアイスミックスの比較

味わいの感想は…うまい!色が黄色いのが外側の部分(写真左)で白いほうが内側に使用されるアイスミックスです。どちらも美味しいが、飲み比べてその違いが一目瞭然。どちらも、濃厚な生クリームのような味わいで、白色のアイスミックスの方がより滑らかで濃厚さが増しているように思います。

「そうなんです。白いアイスミックスの方は空気を含ませて均質化しているため色が白っぽくアイスクリームとしてこの時点ではまだ固まっていませんが、濃厚で乳製品の味わいを強く感じるミルクシェイクのような感じですよね。アイスクリームに比べると製品温度が高いのでその分あいすまんじゅうのこだわりがより伝わりやすかったんだと思います」と荒井さん。

見応えがあったのは、このアイスミックスをあいすまんじゅうの形にする工程です。白いクリーム状のアイスミックスが梅の花の型枠に次々と注がれていきます。

あいすまんじゅうの製造過程写真

そうそう! あいすまんじゅうの形状が今年から変わっているように思いますが…。
「よく気がつきましたね。さすが、アイス研究家ですよね。今までは、すんぐりとした形でしたが、より食べやすくするようにモールドの形状を変え、製品容量を変えずに5ミリ細くしたんですよ!」と荒井さん。

ずんぐりとしたあいすまんじゅう(右)と改良版あいすまんじゅうの比較

アイスミックスを入れていた金型からアイスミックスが抜き取られ、そこに小豆あんが入り、再度アイスミックスを充填して固まらないうちにアイス棒がさし込まれていきました。

実は、金型を5ミリ細く改良したことが食べやすさに繋がっただけではなく、前述のコーティングの工夫がされることで従来よりも固まりやすくなり食べるときに溶けにくく、でもなめらかな食感を生み出せるそうです。「試行錯誤を重ね、7年前からこの工夫を始めました」と永渕さん。長い間売っている商品も、工場ではおいしさを追求して改良と工夫を重ねていました。あいすまんじゅうは多いときで関東工場では1日約10万個作られるといいます。


できたての「あいすまんじゅう」を試食させてもらいました。

外側はかたいが、中の濃厚なアイスクリームとこだわりのあんこは凍る直前で艶やかだった。いつにも増しておいしく感じロングセラーになる理由がよく理解できました。

色々な工夫で美味しさを追求するあいすまんじゅう

今年は、60周年という節目の年ということもあり、プレミアムあいすまんじゅうが新ラインナップとして仲間入りをしている。設備にこだわるだけでなく、モノづくりに対しての飽くなき探究心こそが丸永製菓のあいすまんじゅうが物語っているのではないかと思います。

次回は、工場潜入から「白くま」についてお届けします!

文・写真/シズリーナ荒井、写真提供/丸永製菓(アイス製造ライン)

シズリーナ荒井

初めてアイスを食べたのは“1歳一ヵ月”(証拠映像資料有り)。人生で52,000個以上ものアイスを食べた記録を保持するアイスマニアであり、日本一アイスを愛するスーパーアイスマン。

どうしたらより美味しくアイスクリームを食べられるかを真剣に考え、氷菓子(アイス、ソフトクリーム、ジェラート、かき氷)の研究を開始。氷菓子は原材料が同じでありながら製品温度が異なることで感じ取れる味が違うことを発見!

食べ方をデザインする“イートデザイナー”として市販アイスのアレンジレシピや企業同士の商品コラボを手がけており、“かけ合わせグルメ”「雪見カレーヌードル」の考案者として、SNSで話題に!

年間4,000種類以上のアイスクリームをテイスティング。アイス現場のすべてを知りつくすアイスジャーナリストとして活躍中!2021年6月には著書『コンビニ&スーパーのアイスが極上スイーツに! 魔法のアイスレシピ』(KADOKAWA)を出版。

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この記事のライター

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