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1990年代に注目されだしたGI値

GI値は、食物を摂取した後の血糖値上昇を評価するために、その食物に含まれる炭水化物と同じ重量の炭水化物を含むブドウ糖、白パンあるいは白飯を基準とし、血糖上昇曲線下の面積比として算出したものです。

1990年代にFAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)が、「食後の血糖応答に関する指標として利用できる」というレポートを出し、GI値は注目されるようになりました。

GI値に影響する要素として、前述の糖質の種類のほかに、つぎのようなものがあります。
・脂質はグルコースの吸収を遅らせるのでGI値を低下させる
・食物繊維はグルコースの吸収を抑制するのでGI値を低下させる
・タンパク質やアミノ酸を糖質と同時に摂取すると、インスリン分泌刺激が高まるため、タンパク質やアミノ酸の含有量の多い食品のGI値は低い

最近の研究結果で、GI値の高い食事が糖尿病や心筋梗塞の発症率のリスクを増加させる可能性があることが示され、メタボリックシンドローム関連因子との関連も示唆されています。しかし日本の厚生労働省は、「どの程度の GI(値)の食事を勧めるべきかに関する知見はまだ十分ではない」としています(参考[5])。

正解は「ジャガイモ」です

(参考)
[3] 糖尿病は糖質制限で改善できるのか(糖尿病お助け隊)
https://gluco-help.com/media/diabetes-carbohydrate126/
[4] 糖尿病の食事に「グリセミック・インデックス」を導入 血糖値の急上昇を避ける食べ方(糖尿病ネットワーク)
https://dm-net.co.jp/calendar/2021/035852.php
[5] 日本人の食事摂取基準(2020年版)p158(「日本人の食事摂取基準」策定委員会、厚生労働省)
00_5_名簿_cs6_0110追加.indd (mhlw.go.jp)

出題:三井能力開発研究所代表取締役・圓岡太治

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