お笑いコンビ「ティモンディ」前田裕太さんの、「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げた連載コラム。30代を目前にした前田さんが「大人」を目指して過ごす日々を、食・趣味・仕事など様々な視点で綴ってくださいます。連載は、第1・3木曜日に更新です。「(理想の)大人ってなんだろう?」を一緒に考えながら、前田さんの成長を見守りましょう!
今回から、「人付き合い」編が始まります。歳を重ねても、やはり他人と関わるのは非常に難しいこと。今回は、特に仕事の場において前田さんを悩ませる、「芸人」としての立ち振る舞いのお話です。
人付き合いにおける、学生と大人の違い
子供の頃と比較すると、大人になってからの方が人付き合いが楽になった気がする。それは、コミュニケーション能力の向上うんぬんが起因している訳ではない。
学生の頃は、その近くの地域に住んでいるという理由だけで、同じ学校に通うことを決められて、育った環境も価値観も違う人間が、クラスという1つのコミュニティにまとめられるのだ。そりゃ肌が合わない人間がいて当然。
中学校の頃の女子バスケ部なんて、本当よく揉めていたし。
体育館の前で円になって集合していて、顧問の先生が仲を取り持とうとしていたのをよく目にした。
ソフトテニス部もか。
ってか、なんか大体揉めてたな。思春期だから、を差し引いてもお釣りがくるくらい勃発してたような気がする。
外から見ていたから、いざこざの内容はよく分からなかったのだけれど、誰が悪いとか、誰に責任があるとか、そんなような話だった気がする。
そりゃ部活動への熱量も価値観も違う人が集まって1つのものを目指すのだから、人間関係も全員が円滑に行かなくて当たり前。
顧問が冷や汗かいて仲を取り持とうとしていたけれど、そりゃ衝突もするわなあと、他人事で見ていた。
大人になれば、同じような目的や志を持った人間が集まるコミュニティに属することになるので、昔のような衝突は必然的に少なくなる。
大人になってもベイプレードが如く相手を倒すべく必要以上にぶつかり合っている人を見かけるが、ああいう類いの人間には近づかないのが一番だ。