ハワイから日本にやってきて、ツアーを転戦しながらおいしいものを満喫しているのがエイミー・コガさん(26)。177cmのスレンダーな長身と長い手足、子供のような笑顔が印象的です。 長崎・佐世保生まれ、ハワイで育つ 父、古賀…
画像ギャラリーハワイから日本にやってきて、ツアーを転戦しながらおいしいものを満喫しているのがエイミー・コガさん(26)。177cmのスレンダーな長身と長い手足、子供のような笑顔が印象的です。
長崎・佐世保生まれ、ハワイで育つ
父、古賀裕規男さんの故郷である長崎県佐世保市で生まれ、ブラジル、日本、マウイ島(米ハワイ州)ニューヨークと移り住んだ後、10歳からオアフ島(ハワイ州)でゴルフの腕を磨いています。日本での拠点は大阪府にありますが、家族が住むオアフ島の自宅には、今も時間ができれば帰っています。
ゴルフを始めたのは8歳の時。2007年にはゴルフダイジェスト・ジュニアカップ(9~11歳の部)で3位になり、2010年にはIMGゴルフアカデミー世界ジュニア選手権(13~14歳の部)で優勝しています。ワシントン大学に進学後、ハワイ大学コミュニケーション学部に籍を移し、2015年にプロに転向しても、現在3年生として在学中です。
2015年に日本女子ツアー(JLPGA)のQT(下部ツアー)を受験し、96位でTPD単年登録(当時)して、2016年に日本でプロデビューしました。日本で出場権が得られなかった2017年は、主に韓国ツアーに参戦。2018年は日本(大阪)に腰を据え、プロテストを受験します。見事にトップ合格を果たし、翌2019年開幕戦ダイキンオーキッドで2位に入る活躍を見せています。
ハワイの自然を思わせる無邪気さと、おとなの表情が交錯する不思議な魅力が、SNSでもあふれています。英語ネイティブのエイミーさんが、たくさんのかな文字と漢字で一生懸命書いた日本語が「かわいい!」と評判なのです。英語と一緒に書かれていることが多いのですが、一度見たらまたみたくなる書き込みから、エイミーさんのプレーを見たい、という気持ちになる日本のファンも多いようです。
コロナ禍で、なかなかハワイに帰ることができず、だんだん元気がなくなってしまったというエイミーさん。感染状況が落ち着いて、行き来ができるようになるとすぐ“充電”しに常夏の島に向かったそうです。
帰ったらすぐに、何もしていないのに見違えるように良いショットが出るようになったというのですから、ハワイという土地から受け止めるエネルギーはものすごく大きいのでしょう。日本でも海を見るのが大好き。海の見えるコースではテンションが上がる、と笑って教えてくれました。
日本のご飯は本当においしい
でも食事は、日本のものが大好きで、食べ物の話になると目を輝かせます。「日本のご飯は本当においしい。そのために日本に来たみたいな感じ。焼肉、サーモンのすし、ヘルシーでクオリティが高い」と絶賛しています。
転戦中、外食をするときに一番好きなのは全国展開(2022年7月1日現在、593店舗※福井、島根の両県は店舗なし)している長崎ちゃんぽん専門店、リンガーハットの「皿うどんとぎょうざのセット」。お父さんの出身地、長崎の味は、どこに住んでいる時も子供の頃から自宅でお母さんに作ってもらったソウルフードです。皿うどんの話でテンションが上がるエイミーさんの横で、お父さんが笑って補足してくれました。
「パリパリの麺をおいしそうに食べますね」「もちろん、定番の長崎ちゃんぽんも好みのアイテム」
全国に店舗があるリンガーハットなら、どこに行っても見つけやすいので安心です。オフシーズンのハワイでは、キャンプにやってきた日本ツアーの仲間たちを自宅に誘い、バーベキューをしたこともあるほど、日本ツアーに溶け込んでいるエイミーさん。今季は試合で上位に入ってシード権を獲得し、来年に備えるために、日々、頑張っています。ツアー会場やテレビ、ネット中継などでエイミーさんを目にする機会があれば、楽しそうにゴルフをする様子が伝わってくるはずです。
それを支えているのが、日本中たくさんの場所で食べられる大好物「皿うどん」と、故郷ハワイを思い出す海を眺める時間なのです。