おとなの週末・京都旅

おとなの週末・京都旅 子供と京都旅 その2 京都でキャンプ!?

思いっきり走り回れる広大なフィールド。後ろの白いスペースは新感覚トランポリン「ふわふわドーム」。

平等院から宇治川をはさんだ向かい側。川沿いの遊歩道を5分ほど歩くと、ペットボトルのお茶で名前を知られる『福寿園』の宇治茶工房があります。宇治川を望む2階の茶寮もまた宇治茶を堪能する素敵な空間。抹茶アイスや宇治茶を使ったか…

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夏休み。子供たちには記憶に刻まれるような楽しい体験をして欲しいですよね。そこで、ちょっと変化球な京都旅のご提案。

それが“京都でキャンプ”。キャンプの準備、それ必要ありません。天候、そんな心配は一切無用。子供たちはたっぷりアウトドアで遊べて、BBQもできて、テントに寝泊りする。そんな快適なキャンプ体験が京都にあります。

ホテルの中にテントがある!

京都府城陽市とアウトドアブランド『LOGOS』のコラボレーションによって誕生したホテル型のアウトドア体験施設『ロゴスランド』。『LOGOS』といえば日本屈指のアウトドアツールメーカー。そのうえ“Enjoy Outing!”を標榜し、ファミリーで楽しむアウトドアライフを提案し続けています。

キャンプをはじめアウトドアライフのノウハウをすべて知っている企業が運営するわけで、キャンプ体験だってなかなかリアル。

ワクワクするようなカラーリングでお出迎え。外観だけでなく館内もカラフル。
アイリスイン城陽のロゴスショップは京都初の直営店。設営体験もできる。

城陽市の鴻ノ巣山運動公園を敷地とする『ロゴスランド』は広大なレクリエーションエリアと『プラムイン城陽』『アイリスイン城陽』の2棟のホテルで構成されます。

ホテルのゲストルームはキャンプ感満載。部屋いっぱいにテントがはられた「テントタイプ」、リビングスペースをテントにした二段ベッドの「コテージタイプ」、テラス付きの部屋やバリアフリー化された「特別室」などもあり、さまざまなファミリーのカタチに対応。

テントタイプの一室。部屋いっぱいに張られた2ルームタイプのテント奥にはシュラフが用意される。洗面とトイレ、シャワーは各室に備えられ、水回りの不便がないのがうれしい。最大8名まで。
テラス付きの部屋に宿泊した場合は、プライベートBBQも楽しめる。

外に出れば巨大トランポリン「ふわふわドーム」、アスレチック「バンクーバー砦」、140メートルの滑り台「ローラースライダー」など迫力満点な遊戯施設が緑豊かな自然ととも子供たちを待っています。夏の森では夜になるとカブトムシやクワガタも獲れるとか。

砦をモチーフにした大型アスレチック、バンクーバー砦。
大芝生公園にある「ローラースライダー」は60メートルと140メートルの滑り台。

食事はやっぱりBBQといきたいところ。BBQ専用施設は2カ所あり、200人収容の屋外BBQスタジアムはアウトドアライフを存分に味わえる空間。

BBQでお腹を満たしたら、たき火ラウンジで過ごすもよし、部屋に戻ってランタンの明かりに照らされハンモックにカラダを預けるのもよし。

気分はキャンプなのに、環境はホテル。こんな快適楽チンキャンプ体験、ありですよ。

屋外のBBQスタジアムは食材を購入する「手ぶらBBQ&飲み放題プラン」と「食材持ち込み&飲み放題プラン」がある。
プラムイン城陽のBBQテラスはレストランスタイル。飲み放題がついた3つのコースが用意される。こちらは日帰り客でも利用可。4,510円~5,940円(大人1名/子供は半額・税込)
アイリスイン城陽の浴室を貸し切るプラン「貸切家族風呂」(45分1,800円・税込)も用意。ドラム缶風呂が設置されている。

せっかくなら宇治まで足を延ばして。

『ロゴスランド』は宇治にも近い場所。せっかくなら宇治まで少し足を延ばしてみてはいかがでしょう。おいしい宇治体験がそこで待っています。

世界遺産・平等院は京都・宇治の象徴的な存在ですが、向かうのは宇治橋通り商店街の『中村藤吉本店』。1854(安政元)年創業の老舗茶商は、大きな暖簾をくぐると今も往時の名残をそこかしこに見ることができます。

「中村藤吉本店」は初代・中村藤吉が1854(安政元)年にこの場所で創業した。
現在も使われている茶室「瑞松庵」は元禄時代頃の造り。初代が150年ほど前に三室戸寺の塔頭にあった茶室を移築したと伝わる。(※一般見学不可)

目的の場所は大きなクロマツのある中庭を抜けた先にあるカフェ。宇治茶の名店がつくるパフェがお目当て。

本店限定〈まるとパフェ【抹茶】〉は竹筒に収められたパフェ。上部をおおう上質な抹茶の下には食べ飽きないようさまざまな食感が詰め込まれています。〈生茶ゼリイ【抹茶】〉はぶるぶるの食感とお抹茶をいただくようなストレートな風味が特徴。茶そばなど食事のメニューもあり、宇治茶のおいしさを楽しみに是非立ち寄りたいところ。

本店限定〈まるとパフェ【抹茶】〉(1,580円・税込)は抹茶アイスクリームや生茶ゼリイ、大納言小豆や白玉、玄米パフ、レモンジャムなど10種もの素材が抹茶の下に。
〈生茶ゼリイ【抹茶】〉(1,180円・税込)は、独自製法で薄茶や濃茶をいただくような抹茶の味わいをそのまま閉じこめた渾身のゼリイ。こちらも本店限定。
挽き茶体験は1時間のコース(6,380円・税込)、茶そばやデザートの食事つき2時間コースは(11,880円・税込)。石臼でお茶を挽いたあとは、茶道の免許をもつお茶室専属スタッフのお点前でお茶をいただく。

平等院から宇治川をはさんだ向かい側。川沿いの遊歩道を5分ほど歩くと、ペットボトルのお茶で名前を知られる『福寿園』の宇治茶工房があります。宇治川を望む2階の茶寮もまた宇治茶を堪能する素敵な空間。抹茶アイスや宇治茶を使ったかき氷などの冷たいものから、抹茶ぜんざい、茶の香もちなど、宇治茶のスイーツが楽しめます。

『福寿園 宇治茶工房』は宇治茶に関するさまざまな体験と学びが用意された店。
ショップには宇治茶製品がずらり。宇治川流域で栽培された茶葉を使用した宇治工房限定〈宇治の朝〉がおすすめ。ショップ奥には昔の機械や道具を展示する資料館も。
夏の限定〈宇治抹茶アイス氷〉(1,100円・税込)。抹茶アイスにお茶入り白玉、その上に氷を盛った宇治金時。料理長が炊く五色餡が贅沢なアクセント。
〈抹茶アイスパフェ〉(880円・税込)は抹茶ケーキ、茶団子、抹茶アイスなどお茶尽くしの甘味に、ヴァッフェル、五色豆、生クリーム、季節のフルーツを添えたボリューム満点のパフェ。

また、お茶づくり体験ができるのもこちらの魅力。石臼を挽いての抹茶づくり、陶板を使っての手もみ宇治茶づくり、ほうじ茶づくりなどプログラムも多彩。

お茶離れが囁かれる昨今、本場・宇治で日本茶のおいしい魅力を子供たちと一緒に知る良い機会になることでしょう。

「石臼で抹茶づくり」(約40分、1,320円・税込)では、抹茶の原料である碾茶を石臼で挽いて、抹茶をたてる。挽きたてのふくよかな香りは、ここでしか味わえないスペシャルな思い出に。
「ほうじ茶づくり」(約30分、1,650円・税込)。自分でほうじたお茶をお土産に。
お茶にかかせない器づくりや、煎茶や抹茶のマナー講座など、季節限定も含めると20以上の体験メニューを用意。夏休みは小学生限定の体験も用意される(予約優先)。

キャンプとお茶。少々、世界が違う体験ですが、それも京都のお楽しみ。京都への固定観念を外していただければ、まだまだ子供と行く京都に出合えますよ。

ロゴスランド

[住所]京都府城陽市寺田大川原24-4
[電話]0774-58-0010(総合受付9:00〜20:00)
[URL]https://logosland.jp
[アクセス]JR城陽駅前または近鉄京都線寺田駅前から路線バス・プラムイン城陽停留所で下車

中村藤吉本店

[住所]京都府宇治市宇治1-10
[電話]0774-22-7800
[営業時間]銘茶売場10:00-17:30、カフェ10:00-17:30(LO16:30) ※季節により変動あり
[休業日]1月1日
[アクセス]JR宇治駅から徒歩1分、京阪宇治駅から徒歩10分

福寿園宇治茶工房

[住所]京都府宇治市宇治山田10
[電話]050-3152-2930
[営業時間]10:00〜17:00(福寿茶寮ラストオーダー16:00)
[休業日]月曜日(祝日の場合は翌日)
[アクセス]京阪宇治駅から徒歩8分、JR宇治駅から徒歩15分
[備考]各体験の実施時間や最終受付時間は、それぞれ異なります。ホームページでご確認ください。


編集/エディトリアルストア
取材・執筆/成田孝男、渡辺美帆
写真/児玉晴希

※情報は令和4年8月5日現在のものです。

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