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コーンフレークで考える乳製品の今「食育は日々の食卓から」

こちらが完成したみつぐ&まこと流コーンフレーク。コーンフレークといえば牛乳だが、コロナ禍によって在庫が過剰になる事態も発生した『COOK.457 オシャレな朝食コーンフレーク』より

コーンフレークは、牛乳のほかヨーグルトやアイスクリームといった乳製品と特に相性抜群です。

牛乳や乳製品は栄養価が高い食品として日々欠かせませんが、過去に牛乳やバターが過剰在庫や品不足となり、食卓を揺るがせました。

2021年末および2022年春先、生乳(せいにゅう)が大量に破棄されるのではないかと世間を騒がせました。新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言を受けて、飲食店の営業時間短縮に伴い、外食需要が落ち込み、さらに冬休みや春休みに入って学校給食がなくなったため、行き場のない生乳の過剰在庫を抱えることになったのです。

事態を懸念した農林水産省や業界関係者は、「給食のない日も牛乳で栄養バランスを」といった消費喚起のキャンペーンに励み、スーパーやコンビニでも牛乳の値引き販売を行ったりして消費は盛り上がり、何とか廃棄は回避できました。

また、2014~2015年にかけては、国内で深刻なバター不足が起こり、一時、スーパーの店頭からバターがすっかり消える事態となりました。その後、購入数を制限しながら、酪農業界は安定したバターの供給に努めるべく、増産に体制に踏み切り効果が出てきた矢先で起きたのが、新型コロナウイルスの流行でした。

これらは、乳牛という生き物相手に、その生乳の生産量を人間が調整する難しさを改めて浮き彫りにしています。また、酪農家の後継者不足、肥料や資源の高騰など年々厳しさを増している現状に目を向ける必要があります。

お子さん手作りのコーンフレークをいただきながら、ぜひ、親子で食卓を取り巻く話題にアレコレふれてみるのはいかがでしょう。

◆『クッキングパパ』とは?

福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。

週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年4月現在、単行本は161巻。

※「おとなの週末Web」の記事では本稿紹介の漫画、クッキングパパ 「COOK.457 オシャレな朝食コーンフレーク」を一話丸ごと読むことができます。

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中島幸恵
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