SNSで最新情報をチェック

分類学の父、リンネの鋭い洞察力

ナス属でないものは、(2)のピーマンです。

「ナス科トウガラシ属」に属しています。トマトとジャガイモは、外見はナスと似ても似つきませんが、「ナス科ナス属」です。

トマトはかつて「トマト属」でした。トマトは長い間、独自の属(トマト属)と分類されてきましたが、近年発達した分子系統解析(タンパク質のアミノ酸配列や遺伝子の塩基配列を用いて生物進化の系統を調べる方法)により、ナス属とされるようになりました。ところで、18世紀に分類学を打ち立て、「分類学の父」と呼ばれるスウェーデンの生物学者、カール・フォン・リンネ(1707~78年)は、もともとトマトをナス属に分類していました。リンネの鋭い洞察力に驚きます。

トマトもナス属なんだね
次のページ
「イモ科」は存在しない...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

圓岡太治
圓岡太治

圓岡太治

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。3月14日発売の4月号では、「おにぎりとおべん…