「おとなの週末Web」では、食に関するさまざまな話題をお届けしています。「『食』の三択コラム」では、食に関する様々な疑問に視線を向け、読者の知的好奇心に応えます。今回のテーマは「ナス科の野菜」です。
文:三井能力開発研究所代表取締役・圓岡太治
余分な塩分排出、体温も下げる
ナスは代表的な夏野菜のひとつ。カリウムを多く含んでいて利尿作用があるため、余分な塩分を排出するとともに、体の熱を逃がし体温を下げる働きがあります。まさに夏にうってつけの野菜といえるでしょう。
成分の90%は水分で、かつては栄養の少ない野菜と思われがちでしたが、ナスニンと呼ばれるポリフェノール(抗酸化物質)や、造血作用のある葉酸(ビタミンB群の仲間)、食物繊維など、魅力的な栄養素を含んでいます。
さて、生物学的にナスの仲間であるナス科の植物は意外に多く、つぎの3つの作物はいずれもナス科ですが、「ナス科ナス属」でないものが一つあります。それはどれでしょうか?
(1)トマト
(2)ピーマン
(3)ジャガイモ