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古民家に寺社―そこにはリアルな江戸の痕跡があった。生活や歴史を伝える建築たちをさあ愛でよう。

江戸の古民家をたずねて

大都会東京にも、江戸の遺構が残る場所がある。名主や豪農の屋敷に見世蔵など、かつての生活をしのばせる古民家たちをたずねました。

江戸の建築は、レトロを超えてヒストリックだ。古き良き趣を愛でるうちに、気づくとその中の歴史に魅了されている。例えば一之江の名主屋敷。この地で名主を務めた田島家の母屋は240年程前のものだ。

どっしり構えた長屋門、厚く葺かれた茅葺き屋根、つややかな板張りの間、庭園に面した畳敷の奥座敷……。江戸の香りに胸がときめくが、この家の由来を聞くとさらに面白い。

名主として村の民政を任された田島家は公務を行う役所でもあったことから、農民でありながら武家のような造りが許されていた。そのため、農家でよく見られる茅葺き屋根や板の間と、武家でよく見られる長屋門、奥座敷といった要素が同居しているのだ。

いやあ、知らなかった!どの古民家もそうした歴史を知った上で眺めると見え方が変わってくるからますます楽しい。目に美しいだけではない江戸建築の世界、ハマってしまいそうだ。

『一之江名主屋敷』 @瑞江

静けさの中 江戸の暮らしに思いをはせて

『一之江名主屋敷』 一之江新田で名主を務めた田島家の住居。江戸時代に建てられた主屋を修復し展示している

[住所]東京都江戸川区春江町2-21-20
[電話]03-5662-7176(江戸川区文化財係)
[営業時間]10時〜16時
[休日]月、年末年始
[交通]都営新宿線瑞江駅南口からバスで9分

『森田家住宅』 @東秋留

趣深い雰囲気の中 甘味に舌つづみ

『森田家住宅』 森田家は名主を務めた家柄で、約170年前に建てられた主屋など8軒の有形文化財が残る

[住所]東京都あきる野市小川633
[電話]042-558-1852
[営業時間]12時~17時
[休日]火
[交通]JR五日市線東秋留駅から徒歩10分

『宮野古民家自然園』 @洗足

木目の色が伝えるのは家の歴史

『宮野古民家自然園』家の中からは茅葺き屋根や建築当時のままの梁が覗ける

[住所]東京都目黒区原町2-5-8
[電話]03-3712-0100
[営業時間]10時~15時半
[休日]月・火
[交通]東急目黒線洗足駅から徒歩4分

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『池上本門寺 五重塔』 @池上...
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