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ヨーグルト・牛乳・卵はなぜ「消費期限」ではなく「賞味期限」!?

ヨーグルトや牛乳、卵は生鮮食品というイメージがあるため、表示されている日付を消費期限と勘違いしてはいませんか? 意外かもしれませんが、それらに記載されているのは賞味期限なのです。

季節にもよりますが、卵は賞味期限切れ後、生食でなければ2カ月以上もの長期間にわたり食べられると言われています。ただし、それは保存状態が完璧な場合です。殻に微小なヒビが入っているといったこともあり得るため、基本は1~2週間程度で食べきりましょう。賞味期限切れ以降は生では食べず、加熱して食べることをお薦めします。

牛乳は消費期限と賞味期限が表示されているものの2種類が存在します。賞味期限が表示されている牛乳は120~130度で2~3秒の殺菌をした「超高温殺菌」のもの、消費期限が表示されている牛乳は63~65度で30分以上かけて殺菌した「低温殺菌」のものです。

スーパーなどでは両方の牛乳が混在しているため、購入時には消費か賞味かをしっかり確認しましょう。

ヨーグルトも牛乳も「未開封の状態」で「10℃以下で冷蔵保存」した場合のみ賞味期限切れでも食べられると考えましょう。ただし、未開封であっても、他の食品よりは食べられる期間は短く、安心して食べられるのは1~2日。3~4日過ぎても腐敗するようなことは稀ですが、万全を期すなら料理に使用するなど、加熱して消費することをお薦めします。

牛乳やヨーグルトは賞味期限ではあるものの、長期保存はNG。たとえ未開封でも、期限切れから最大でも1週間以内には消費しよう。また、開封したらすぐに消費を

スナック菓子やビスケットなど“油もの”は酸化に要注意

スナック菓子、ビスケット、油で揚げた麺を使用したカップ麺や即席麺など、油の含有量が多い食品は、賞味期限後の長期保存はお薦めできません。未開封であっても油の酸化が進むからです。

酸化した油を体内に取り込むと、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素が大量に発生してしまいます。また、お腹が弱い人は、腹痛や下痢を起こしたりすることもあります。

カップ麺などは長期保存がききそうだが、フライ麺の場合は酸化が進んでしまうので、賞味期限が切れたものはできるだけ早めに消費を。開封して嫌な油の臭いがするようなら食べるのを控えたほうがいい

こうしたことから、油の含有量が多い食品は長くても期限切れ後半年以内には食べきることをお薦めします。また、賞味期限が切れてそれほど時間が経っていなくても開封した時に、古くなった油の臭いを感じたりしたら、食べるのは控えたほうが無難です。

バター、マーガリン、サラダ油などの調理油は、未開封で保存状態がよければ賞味期限切れから1~2カ月くらいまでなら問題ありませんが、それ以上になると急速に酸化が進むことも考えられます。

油で揚げたスナック菓子、油を多く含むクッキーやビスケットなどのお菓子は賞味期限が切れると酸化が進む恐れがあるため、3カ月以内には食べきるのがお薦め

缶詰や瓶詰、レトルト食品は何年経っても食べられる?

完全に密封してから加熱殺菌される缶詰、びん詰、レトルト食品は雑菌の混入がないため長期間の保存ができます。ただし、未開封・冷暗所での保存が前提となっています。

缶詰や瓶詰に関しては、通常は賞味期限切れ後3~4年は美味しく安全に食べられます。それ以降に関しても食べることは可能ですが、味や風味は損なわれてしまいます。10年くらいは大丈夫といわれることもありますが、食材の種類、保存方法によっては危険な場合もあるため、あまりに長く保存することはお薦めできません。

缶や瓶の蓋が膨張している場合は、中が腐敗してガスが発生していることが考えられますので食べるのは控えましょう。缶が錆びているような場合も食べないほうが無難です。

レトルト食品も理論上は缶詰や瓶詰と同じくらいの期間は食べられるのですが、万全を期すなら期限切れから半年以内には消費するのが望ましいといえます。

缶詰、瓶詰、レトルト食品の賞味期限や保存方法に関しては「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」のサイトに詳しく解説されているので参考にしてください。

日本缶詰びん詰レトルト食品協会

非常食は10年以上もつものもある。乾パンは賞味期限は約5年。とはいえ、期限を大きく過ぎている場合は食べないほうが無難。非常食は定期的にチェックして賞味期限切れのものを食べて入れ替えるというローリングストック法が推奨されている
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おとなの週末Web編集部
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