アレルギーとは?大別すると4種類ある
体には、有害な菌やウイルスなどの「異物」が侵入すると、それを「非自己」と認識して、除去しようとする機能があります。これが免疫です。ところがこの機能が過剰にはたらき、自分自身に害が生じてしまうのがアレルギー反応です。
アレルギーは大別すると4種類(I型~IV型)ありますが、私たちがよく耳にする食物アレルギーや花粉症などのアレルギーは、「I型アレルギー」です。
I型アレルギーでは、スギ花粉やハチ毒などのアレルゲンに対して固有のIgE抗体がつくられ、それがマスト細胞という細胞に結合します。そこにアレルゲンが入ってきて結合すると、アレルギーを引き起こすヒスタミンなどの化学物質が細胞から放出され、じんましんなどの症状があらわれます。このIgE抗体がつくられていなければ、アレルギー反応は生じません。したがってアレルギー反応は特定の人にだけ表れます。
一方、食中毒の場合は、有害な原因物質が、免疫機能を介さず直接体に害を与えます。したがって誰にでも起こる可能性があるのです。
(参考)
[1] アレルギーとは|アレルギーポータル(日本アレルギー学会・厚生労働省)
https://allergyportal.jp/knowledge/about/
[2] ヒスタミンによる食中毒|「食品衛生の窓」(東京都福祉保健局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/anzen_info/others/his/index.html