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漠然とほめることは、うわべだけの評価となる

また、ほめ方にもポイントがあります。全体を見て、漠然と「字が上手に書けたね」と言うだけでは、うわべだけほめられているような気がしてしまうものです。曖昧にではなく、どこかを具体的にほめてみましょう。

ひとつの字を指さして、「この字が特にきれいに書けているね」と声をかけてあげるほうが、「しっかり見てくれている」と感じるものです。

大人に置き換えてみましょう。たとえば、「いいネクタイですね」とほめられたとき、もちろん悪い気持ちはしませんが、「まあ、よくあるお世辞かな」と感じてしまいますよね。

しかしそこで具体的に、「花の模様が独特で、センスがいいネクタイですね」と言われたらどうでしょうか。相手がどの部分がよいと思っているのかをきちんと指摘されてほめられると、「よく自分のことを見ているな」と感じて、単純にほめられるより、もっとうれしくなるでしょう。

同じように、子どもにも、「自分はよく見られているのだ」と感じさせましょう。親が自分のことを認め、評価してくれていると実感することで、子どもは今以上にやる気を出し、自分の中にある能力を引き出すことができます。

マンガと文/杉山奈津子(すぎやまなつこ)

杉山塾代表。1982年、静岡県静岡市に生まれる。静岡雙葉高校3年時の実力模試は「偏差値29」だったが、独学勉強法で1浪後、東京大学理科二類に合格。2006年、東京大学薬学部を卒業後は、作家、イラストレーター、心理カウンセラーとして活動。2020年、静岡市内に「杉山塾」を開き、小学生~高校生の学習塾代表として活動中。近著に『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』(講談社ビーシー/講談社)がある。

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おとなの週末Web編集部
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