松屋銀座のバレンタイン催事「Ginza Valentine World(ギンザ バレンタイン ワールド)」が、2023年2月1日(水)から14日(火)まで、8階イベントスクエアにて開催される。テーマは「チョコのある生活」。コロナ禍により変化したライフスタイルに寄り添い、チョコレートがもつストーリーを紹介することにより、生活を豊かにするヒントになるようなラインナップを展開する。見逃せないポイントをお知らせします。
画像ギャラリー今年は行動制限のない3年ぶりのバレンタインということで、松屋銀座では行って楽しい企画が目白押しだ。
会場でしか味わうことのできない、作り手とのコミュニケーションがはかれる実演販売やイートインスペースを充実させ、ワクワクするような楽しみ方を提案する。
銀座のバー4店がオリジナルドリンクとチョコのマリアージュを提案
イートインは3本柱で展開。
ひとつめは「チョコ×お酒のマリアージュBAR」(各日共に時間は12時から19時半、ドリンク1杯とチョコレート1個のセットで各1650円)。銀座で人気のバー・4店舗が入れ替わりで登場し、オリジナルドリンクと個性豊かなバー専用のチョコレートとの組み合わせがいただける。
2月1日(水)~4日(土)は、1918年に神戸で誕生し、銀座などに暖簾分けされた銘店の『SUKIYABASHI SAMBOA』。カカオニブを漬け込んだウオッカで作る「カカオハイボール」とバニラビーンズが豊かに香るガナッシュの「樽バニラ」。
2月5日(日)~7日(火)は、カクテルの世界大会で日本人女性として初の優勝経験を持つ、高橋直美さんが店長を務める『バー・ガスライトEVE』。高橋さんのスペシャリテ「ウィステリア」に合わせるのは、ハーブやベルガモットの香りが爽やかな「ウィステリア専用オリジナル」。
2月8日(水)~10日(金)は、カウンター5席のみのオーセンティックなバー『Bar Noa Ginza』が登場。
コーヒー豆を漬け込んだスコッチウイスキーベースのカクテル「トマーティン 12年のコーヒーカクテル」には、ヘーゼルナッツの風味とトリュフオイル、トリュフ塩の香りが鼻に抜けるチョコレート「ヘーゼルナッツトリュフ」を。互いの魅力を引き立て合う。
2月11日(土・祝)~14日(火)は、最良のマリアージュを探し求める会員制のバー『Bar 木挽町』。ピート香とスモーキーなアロマが特徴の「カリラ」に合わせるのは、北海道産日高昆布の風味が際立つガナッシュの「昆布」だ。
コロナ禍以降、バーに行く機会がめっきり減ってしまった方も多いのではないだろうか。しかも銀座のオーセンティックなバーが気軽に体験できるこの取り組み。銀座のバーへ行くのはハードルが高いと思っている若い方などにも体験してほしい企画だ。
予約困難店のできたての味を堪能
イートイン注目ポイントのふたつめは「スペシャル ショコラ CAFE」として、百貨店初登場の日本茶やコーヒーの人気店2軒が松屋銀座限定で出店。提供時間は各日10時から19時半までとなっている。
神楽坂の『ヴェール』は、予約が取れないことでも知られる日本茶デセールの専門店。
バヌアツ共和国で栽培されたカカオ豆からBean to Barで作られたヴィーガンチョコレート「アエランチョコレート」を使用したココナッツショコラに、シングルオリジン抹茶「さみどり」を使用したソルベをのせた「日本茶のフォンダンショコラ」(2501円)がいただける。
また持ち帰り用として、イチゴとチョコレートの水羊羹「儚醇(びょうじゅん)」(5001円)を用意。1日10台程度の限定販売なので早い者勝ちだ。
自家焙煎コーヒーと自家製チョコレートの製造・販売を行う蔵前の名店『蕪木』は、私ライター・市村も個人的に大好きなお店。
華やかさのあるエクアドル産、果実味とナッティ感があるベネズエラ産のカカオを使った「ショコラショー」(990円)は、今回のイベントのためにブレンドされたオリジナル。その他、スパイスやフルーツ、ラムなどを使ったできたてホットチョコレートが10種類ほど並ぶ予定だ。
その他、実演販売・イートインとして11ブランドが集結。例えば青森のクラフトチョコレート専門店『浪漫須貯古齢糖』による「本気のチョコバナナ」(681円)。
スイートスポットが出ている完熟バナナを、マダガスカル産とコロンビア産のカカオを合わせ白神山地の天然水で仕上げてフルーティさを際立たたせたウォーターガナッシュでたっぷりとコーティング。ここにクッキー生地のシュトロイゼルとカカオニブをトッピングして、さまざまな食感と香りを楽しめる逸品に仕上げた(※期間中の土・日のみの販売。各日100本限定)。
ほか、ハワイ発のマラサダ専門店『レナーズ』による、バレンタイン限定の「ピスタチオホワイトチョコ」(テイクアウト301円、イートイン306円)、『カカオサンパカ』や『ショコラティエ パレ ド オール』のソフトクリームなど、会場でしか味わえない美味が揃う。
チョコを通して日本の食材の魅力を再発見
これまでも国産素材にスポットを当てている松屋銀座。昨今の物価や輸送費等の高騰により、改めてその貴重さや魅力を発信できればと、国産素材を使用したブランドを増強。新進気鋭の注目度が高いショコラティエが、思い入れのある地域の素材を使用した限定チョコレートを展開する。
鎌倉の『ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ』のシェフパティシエを務める佐々木 元さんのブランド『ゲン ササキ ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ』の「mariage au chocolat」(5個入り・2376円)。
沖縄県産のサトウキビ、兵庫県産の紅茶、徳島県産の木頭柚子、島根県産の「さ姫」という食用バラ、千葉県産のピーナッツを使用。選りすぐりの素材の味や香りを引き出す妙技が、一粒ひと粒に込められている。
虎ノ門にある完全予約制の高級フレンチ『unis(ユニ)』のシェフパティシエを務める上妻正治さんによるブランド『ユニ マサハル コウヅマ』。
ポップアップで毎回行列が絶えないスターシェフのひとり、上妻シェフのデセールは普段コースでしかいただけない貴重な逸品である。
鹿児島県産の完熟キンカン「春姫」を使った「春姫のボンボンショコラ」(5個入り・3240円)は、果肉、果汁、表皮はそれぞれコンフィチュールやプラリネにし、3種類のボンボンショコラに仕上げている。素材を極力使い切り、おいしさ&香り高さを兼ね備えたサスティナブルなひと箱だ。
2022年に自身のブランド『ミルズ バイ ミホ サトウ』を立ち上げた、次世代注目の女性シェフ・佐藤美歩さん。
出身地である北海道の「蝦夷ベリー」と東京都練馬区産「あまどりいちご」を使った「Berry Berry truffe」(6個入り・2801円)は、キュートな見た目と甘酸っぱさに思わず胸がキュンとなる心ときめくトリュフだ。
須藤銀雅さんがシェフを務めるのは、上記の「本気のチョコバナナ」でも紹介している、青森の『浪漫須貯古齢糖』。
「ボンボンショコラアソート」(10個入り・4320円)は、クラフトチョコレートと青森県産の「カシス」や「トウガラシ」、桜の「ハチミツ」、ヒノキの一種である「ヒバ」といったさまざまな食材を組み合わせたボンボンショコラ。宝石のような美しさに魅了されるアソートだ。
なお、須藤さんは前述したバー専用のチョコレートもプロデュースしている。
ここで紹介したチョコレートはすべて松屋銀座限定となっている。
サスティナビリティの追求にも力を入れる
松屋銀座では「普段何気なく食べているチョコレートの背景にも目を向けるきっかけになってほしい」と、カカオの各産地の支援や技術指導を行っているブランドなどを取り揃えている。
公正な取引や対価保証するフェアトレードに加え、生産地や作り手の生活や市場の競争力を高めるレイズトレードされるチョコレートの一粒ひと粒に創造性と世界の未来が詰まっているのだ。
今年は初登場の17ブランドを含め、81のブランドが揃う松屋銀座の「ギンザ バレンタイン ワールド」。ここまで紹介した以外にも魅力的なチョコレートが勢揃いしている。
すでにECサイトでは販売が開始されており、約80ブランド約290点の商品を展開。2023年2月5日(日)18時まで販売される。
店頭のみでしか購入できないチョコレートもあれば、その他の企画も満載。中でもイートインのラインナップには眼を見張るものがある。無理のない範囲でできるだけ店舗へ足を運んでみてほしい。きっと楽しめること間違いなし!
詳細は下記の公式サイトを要チェック!
■『松屋銀座』
[住所]東京都中央区銀座3-6-1
[電話番号]03-3567-1211(大代表)
[営業時間]10時〜20時
https://www.matsuya.com/ginza/events/2022/1227/ginza-valentine-world/
取材/市村幸妙 写真提供/松屋銀座
画像ギャラリー